医療と司法

警察の介入は控えめに

社説:医療事故調―警察の介入は控えめに - 朝日新聞(cache) 2008年01月11日 医師に調査への協力を求めようにも、それが刑事責任を問われる材料にされるのでは、医師側が二の足を踏むことになりかねない。それでは実のある事実解明は難しいし、結果として遺族…

「真実」の究明7

奈良大淀病院事件の第4回口頭弁論があり傍聴記が複数のサイトで掲載されています。内容に関する議論もさんざんされているのでいまさらここで書くこともあまりないのですが,感想を少しだけ。 やり取りを読む限り,原告側は自分たちの望む結論に沿ったストー…

日本医師会の大罪3

MRIC - 日本医師会の法リテラシー 鞭を弱くしか打っていないといっている主人に、いままで同様、鞭の打ち方を弱くしてくださいと哀願している奴隷のような印象を受ける。あまりに情けなく、提言といえるような言説ではない。 極めて的確な要約だと思います。

弁護側完封勝利

先週行われた大野病院事件第10回公判ですが,ロハスメディカルと周産期医療の崩壊を食い止める会それぞれに傍聴記が掲載されていました。これまでの被告側証人の方々と同様,被告人となってしまった医師の対処に医学的な問題はないことを証言,今回は検察か…

日本医師会の大罪2

来年度の診療報酬改定に関する交渉の中で,初診料と再診料の引き下げは見送られるようです。いまのところ引き上げられるかは不明ですが,据え置きだとしても引き下げよりはましなのは確かです。ただその一方で他のいくつかの重要な論点について,日本医師会…

福島県立大野病院事件公判

本日10回目の公判。今回も被告側証人が出廷する予定のようです。ロハスメディカルの川口記者が今回も傍聴されるとのことで,詳細を待ちたいと思います。

科学的論証の壁

ロハスメディカルブログ - 福島県立大野病院事件第九回公判 (速報)/(速報2)/(速報3) 論点が証人の信用度とか取り調べの妥当性といった,「真実」の究明とは違う方向に向かっているような気もしてきました。裁判の手続きの中では大事なことなのかも知れ…

福島県立大野病院事件公判

ロハスメディカルブログに速報が出てます。検察はまた何か新奇な学説を持ちだしてきたようですが,後日詳細が出るようなのでそれを待ちたいと思います。被告の立場に立たされた先生が不当に責任を負わされることがないことを祈念します。

肝炎患者の救済

肝炎の治療費助成 与党が法案 拠点病院も整備(cache) - 読売新聞 2007年10月24日 肝炎の予防から治療、研究まで総合的な対策を定めた「肝炎対策基本法案(仮称)」を、与党が議員立法で今国会提出を目指していることが23日、明らかになった。 基本法案の概…

医療の不確実性と司法

検察の起訴根拠を揺るがす展開に 福島・大野病院事件の第8回公判が開催 - 日経メディカルオンライン(全文閲覧は登録が必要) 一見、病理診断・鑑定では、確定した見解が得られると思われがちだが、そうではない。弁護側病理医は病理の限界も認識した上で証言…

鑑定医の信頼性

ロハス・メディカル ブログ - 福島県立大野病院事件第八回公判 今回は弁護側鑑定医の証人尋問。業務上過失致死を構成する「予見可能性」の根拠のひとつである,胎盤癒着の程度に関しては検察側・弁護側の鑑定が完全に対立しています。検察側は鑑定内容に対し…

福島県立大野病院事件公判

ロハス・メディカル ブログ - 福島県立大野病院事件第8回公判(0)今日は弁護側からの証人尋問が予定されていましたが,今のところ情報未着。気長に待つことにします。前回の公判の実況は検察の取り調べの実態が垣間見えるもので,読んでいるだけで暗鬱にな…

残業代請求訴訟

くらいふたーんさんのブログ経由で知った記事です。北海道新聞地方版に載っていたとのことですが,Web上では全国紙は勿論北海道新聞にも見あたらず,紹介されていた日刊スポーツだけです。 帯広病院の残業代請求訴訟が和解(cache) - Nikkansports.com 2007年…

検事の医療研修

医療事故:検事が現場学ぶ研修制度本格化(cache) - 毎日新聞 2007年9月4日 検察は、限られた時間と手段の中で取られた医療措置についてきちんと事件化にふさわしいかどうか見極められるようにしなければならない。 お客さん扱いで何が分かるのかという声は当…

福島県立大野病院事件公判

ロハスメディカルブログ - 福島県立大野病院事件第七回公判 (1) / (2) / (3) / (4)ロハスメディカルの川口氏による公判傍聴レポート。今回は産婦人科医師への被告人質問です。まだレポートも途中なのですが,読んでいて早くもうんざりというか,陰鬱な気分に…