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報道

老人漂流社会

NHKスペシャル|終(つい)の住処(すみか)はどこに老人漂流社会 ささいなきっかけで漂流が始まり、自宅へ帰ることなく施設を転々とし続ける「老人漂流社会」に迫り、誰しもが他人事ではない老後の現実を描き出す。さらに国や自治体で始まった単身高齢者の…

尊厳死と医療費

直接見ていないのですが,昨夜報道番組で石原伸晃氏が尊厳死について発言していたようです。 この文脈で何がどう「誤解」なのか? - lessorの日記 以前にも胃瘻による経腸栄養を「エイリアン」と表現したことを併せると,どうも延命治療に対してかなり否定的…

原発事故と労働衛生管理

原発事故の対応で過重な労働環境が予想される現場に,医師が派遣されることになった模様です。 厚生労働省の小宮山洋子副大臣は27日、福島第1原発事故に対応する作業員の健康管理を充実させるため、29日以降、各地の労災病院から医師を派遣し、24時間…

報道機関による「事実」の取捨選択

「事実」の報道と「意見」の発表の混同 - MRIC by 医療ガバナンス学会より,本題は朝日新聞がんワクチン報道問題ですが,報道の一般論に言及した部分より引用します。 芦部教授や最高裁決定が述べたように、「事実」の報道の自由は国民の知る権利に奉仕する…

当直は時間外労働2

県立奈良病院の産婦人科医が時間外労働への賃金支払いを求めた訴訟の続報です。 産婦人科医の夜間や休日の当直勤務が労働基準法で定められた「時間外手当」の支給対象になるかが争われた訴訟で、大阪高裁の紙浦健二裁判長は16日、対象になると判断して奈良…

胃瘻造設と意思決定

昨夜のETV特集で胃瘻による経腸栄養の問題が取り上げられていました。 食べなくても生きられる 〜胃ろうの功と罪〜 男女を合わせた平均寿命が80歳を越え、日本は世界最高の長寿国になった。その理由の1つが、欧米とは異なり積極的な延命治療が行われている…

乳がん検診キャンペーンの科学的根拠

TBSがおこなっている乳がん検診のキャンペーン(cache)が専門的知見から問題視されているとの記事(cache)です。要望書を提出したひとりである上野先生のTwitter経由で知りました。 乳がんのため24歳で亡くなった女性を取材した番組「余命1カ月の花嫁」をき…

失って分かったこと

大病を患ったときに,これまで長い間関心を持たなかった健康であることの大切さに気づくいい機会だ,なんて言われることがあります。もちろん健康の大切さを理解するために病気になるわけではなく,失ってしまったものを受け入れるためのひとつの考え方だし…

メディアの存在意義

某朝の番組で口蹄疫に関する情報を伝えたあとにキャスターが「われわれがここにいてできることは何もありません。国にしっかりやってもらわないと」という主旨のコメントを述べていました。まあ確かに「絵」を撮るためだけに現場に乗り込んでも足を引っぱる…

政争の具

緊急事態だから責任追及している場合ではないというのは分かるし,本筋とは離れた方向へ議論をミスリーディングすることで政治的に有利になることを意図しているのであれば,災害を政争の具にしていると言われても仕方ないでしょう。とはいえ,今やるべきこ…

圧力団体という幻想

いまさら日本医師会内部で政権交代が起こっても社会にはなんのインパクトもないし,たいしたニュースにならないだろうと思っていたのですが,けっこう大きく取り上げられていたのは意外でした。そもそも自前で推薦した候補も当選させる力もないわけで,医師…

嘘をつく患者

医療者に嘘をついた経験「ある」が28% - CBニュース 症状を実際より軽く申告したり、喫煙している事実を隠したりするなど、医療者に嘘をついた経験がある人が全体の28%に上ることが、病院検索サイトを運営する「QLife(キューライフ)」(本社=東京都世田…

「SiCKO」は終わらない3

アメリカで医療保険改革法案が成立しました。日本のメディアではオバマ氏が強力なリーダーシップで困難な改革を成し遂げた,という論調です。成立までに相当苦労したことはたしかでしょう。単一支払い公的保険の導入は早々に消え去り,民間保険への加入を促…

NHKの代替医療特集を見てみました

追跡ファイル:どう向き合う? がん“代替療法”|NHK 追跡!AtoZ 日本人の3人に1人の死亡原因となっている「がん」。手術、放射線、そして抗がん剤の三大治療の他に、患者が頼りにしているのが健康食品などの「代替療法」だ。患者の2人に1人が使い、その市場…

医療事故調大綱案の見直し

医療事故調、大綱案見直し 厚労政務官が意向表明 - 47news 厚生労働省の足立信也政務官は23日、2008年6月に同省が公表した医療事故の原因究明に当たる第三者組織「医療安全調査委員会」(仮称)設置法案の大綱案について「そのまま成案になるというこ…

統合医療による医療費の抑制

「統合医療」推進へチーム設置 効果や安全性を分析 - 47news cache 西洋医学に漢方や自然療法を取り入れた「統合医療」推進に向け、厚生労働省は11日までにプロジェクトチーム(PT)を設置、効果や安全性の本格的分析を始めた。推進は民主党がマニフェス…

院内事故調査の検証

東京医大、生体肝移植死で遺族に謝罪と3千万円 - 読売新聞 cache 東京医科大の生体肝移植問題 厚労相、調査を検討 - 朝日新聞 cache 東京医科大八王子医療センター:生体肝移植死 生存率、過大に説明 複数患者に - 毎日新聞 cache各紙の報道を読む限りでは…

底の浅い批判

ワクチンが当日中に使い切れずに破棄することを非難するのであれば優先接種対象外であっても使い切ることに対しては「柔軟な対応」として評価して然るべきだし,逆に優先順位を守らないことがいけないのなら余剰分を捨てた医療機関についてはキチンと評価す…

社説の使い回し2

社説:診療報酬 まず診療科の格差正せ - 毎日新聞 cache ただ、診療報酬を上げれば本当に医師不足が解消するのかどうかは慎重に見極めなければならない。診療報酬体系で医師の技術に対するドクターフィーと施設の維持管理の経費であるホスピタルフィーの区分…

報道ステーションを見てみました

足立政務官が出演するとのことで報道ステーションを見てみました。 新型インフルエンザの流行が進み、ワクチンの接種を多くの人が望んでいるなか、ワクチンの接種回数に関し、一部の専門家と国の意見が分かれている。専門家の意見交換会(16日)では、20…

報道による通達3

新型インフルエンザワクチン接種回数に関する報道には足立政務官も怒り心頭のご様子で,急遽会合が招集された模様です。 新型インフル 議論そのものを公開 足立政務官ヒヤリング - ロハスメディカル 実は金曜日の夜、大臣と臨時国会に提出する法案のことで協…

報道による通達2

報道によれば新型インフルエンザワクチンの接種が今日から始まるらしいのですが,当地では各医療機関が参加するかどうかの確認と自院の接種対象者の報告が行われた段階で,接種どころかワクチン自体もお目にかかっていません。どうやら各医療機関からの希望…

報道による通達

新型インフルエンザに対するワクチン接種が10月19日の週から始まると決定されたことが一斉に報じられていますが,もちろん当院にはなんの通達も連絡もありません。公式には本日の担当課長会議で自治体に説明されるとのことですから,そのあとに接種する手順…

医療ジャーナリストの転身

フジテレビ論説委員の黒岩祐治氏が大学教授に転身するとのことです。 「日本の医療変えたい」 フジ・黒岩祐治キャスター 退社、大学院教授に - 産経新聞 フジテレビのキャスターで解説委員の黒岩祐治さん(54)が今月末に同局を退社し、来月から国際医療福…

ワクチンの接種対象

ワクチン優先接種の持病は9種類 新型インフルで厚労省 - 47news 対象となるのは「慢性呼吸器疾患」「慢性心疾患」「慢性腎疾患」「肝硬変」「神経疾患・神経筋疾患」「血液疾患」「糖尿病」「疾患や治療に伴う免疫抑制状態」「小児の疾患」。 それぞれにつ…

記者クラブの延命

今回の政権発足に伴い政府の会見が記者クラブ以外にも開放されるという話が以前からあって,どうもそれが反故にされそうだということで話題になっています。 http://www.j-cast.com/2009/09/15049680.html http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/200…

「急性心不全」という死因

新型インフルエンザに感染した医療従事者が亡くなったことが大きく報道されていました。たまたま目にしたテレビのニュースや新聞記事を見ても「新型インフルエンザが陽性」であったことと「死因は急性心不全」とされることは伝えていましたが,どうもよく分…

判断の根拠

メディアで報じられていることや患者さんとのやりとりの中でふと思ったのですが,もしかして世間では新型インフルエンザワクチンのことを接種すれば新型インフルエンザに罹らなくてすむ魔法のクスリだと思っているひとが多かったりするんでしょうか。もしそ…

ネット党首討論

メディアのフィルターなしで討論を視聴できるのは良い試みだと思います。各所で言及されていることですが,この件に関する扱い方を見る限り,従来のメディアにとっては脅威なんでしょうね。

そんなことを言われても分からない

権丈善一先生のサイトより引用。 僕はみていないけど、ある番組で、誰かが「年金記録問題は運用上の問題だから、年金制度論とは違う話」と言うと、司会者が、「そんなことを言われても分からない」となって、出演者もみんなが、「分からない分からない」とい…

「医療ミス」というメディア用語2

医療事故:2歳児の静脈に空気注入 福島県立医大 - 毎日新聞 cache 会見した横山斉副病院長は医療ミスと認め、「原因を詳しく調べ、再発防止策を早急に検討したい」と陳謝した。 事故が起きてしまったことは当事者にとって不幸ですし,患者とそのご家族に対…

療養病床は高止まり

療養病床、削減進まず 医療機関の動き鈍く - 日経新聞 厚生労働省が医療費の抑制に向けて進めている「療養病床」の削減が難航している。2006年度の約35万床から12年度末に22万床まで減らす計画を掲げるが、今年になっても約33万床程度で高止まりしている。入…

要介護認定基準の検証

現在厚労省で行われている第2回要介護認定の見直しに係る検証・検討会に関する報道が各紙に掲載されていますが,情報が断片的でどうもよく分かりません。今回の制度変更で最も問題とされたのは,調査員による聞き取り調査の結果から機械的に一次判定を算出…

読売新聞医療情報部の実力

自称「医療の読売」こと読売新聞医療情報部が取材したデータの数々をまとめた一冊です。数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)作者: 読売新聞医療情報部出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/19メディア: 新書購入: 5人 クリック: 107回この商品を含…

新型インフルエンザ騒動の沈静化

もはや報道される感染者数と実態が相当かけ離れているだろうことは推察されるところですが,報道の扱いも当初と比べると着実に小さくなってますね。インフルエンザの沈静化とインフルエンザ「騒動」の鎮静化は別物,ということなんでしょう。別に騒げばいい…

年金問題とメディアバイアス

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)作者: 細野真宏出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2009/02/27メディア: 新書購入: 15人 クリック: 414回この商品を含むブログ (82件) を見る世界一わかりやすいと…

臓器移植法案について思うこと

先日衆議院で臓器移植法案のうちA案が可決されました。折衷案のD案ではなく4つの案のなかでは最も先鋭的なA案が可決されたのは当方には意外でした。衆議院の中のひとにとっては「臓器移植によって命が救われる」というメッセージが最も社会に受け入れられる…

日経新聞のアドバルーン記事

診療報酬、75歳以上「別建て」廃止へ 厚労省、2年で方針転換 - 日経新聞 医療費の膨張を抑えるため、2008年度に導入した後期高齢者医療制度の枠組みの一部がわずか2年で修正を迫られることになった。厚生労働省は75歳以上に限定して医療保険から病院などに…

財務大臣から見たインフルエンザ問題

新型インフルエンザ対策に関して,財務次官からは新たな予算措置は不要とのコメントが先日ありましたが,財務大臣としての見解はどうなのかというと,こんな具合です。 豚インフル対策「人と金惜しみなくつぎ込む」…与謝野財務相 - 読売新聞 与謝野財務・金…

冷静な対処を2

厚労相「診察拒否は医師法違反」 新型インフルで - 東京新聞 舛添要一厚生労働相は6日、新型インフルエンザ発生国への渡航歴がないにもかかわらず、発熱などした人が病院で診察を断られたケースが相次いでいることについて「医師法違反だ。医者の社会的義務…

ブタインフルエンザの情報3

日本時間の本日深夜にphase5への引き上げが行われた模様です。 WHO: Statemant 2009 Swine influenza 29 April 2009 これはパンデミックに至る可能性が高まってきたことを意味しますから憂慮すべき状況には違いありません。ただ上の声明でもありますが,考え…

ブタインフルエンザの情報2

WHOでは前倒しでPhase4への警戒水準引き上げを決定したようです。声明の詳細については報道だけでなく,本家のサイトをあたる方がいいかもしれません。 WHO: Statemant 2009 Swine influenza 27 April 2009 The change to a higher phase of pandemic alert …

ブタインフルエンザの情報

昨日あたりからだいぶ大きなニュースになっていて,こういうときはパニックにならず冷静さを保ちながら同時に最悪の状況を想定して体制を整えることが必要だと思いますが,多くのひとにとってそんなことは簡単ではないのもまた事実です。何よりまず正確な情…

記者の論法

記者日記:医師の説明 /埼玉 - 毎日新聞 「もう一度、一から説明しましょうか!」。医師は突然、声を荒らげた。昨年末、兄が大病をした。治療法の説明の場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。学会のガイドライン本(書店でも買える…

最後まで病気と闘うこと

患者さんと医療者のあいだで死生観がどのように違うのかというアンケートが行われたとのことです。 がん患者、最後まで闘病81% 医師は19%とギャップ - 47news がん患者や医師らを対象にした死生観に関するアンケートで、望ましい死を迎えるために、が…

結果として誤用

テレ朝、番組で紹介のブログ自作 誤解与えると陳謝 - 47news テレビ朝日が10日に放送した情報バラエティー番組で、「情報源」として紹介したインターネットのブログは、実際はスタッフが番組用に自作していたことが12日、分かった。同社は「ネット上に実…

「医療ミス」というメディア用語

2006年,京大病院で脳死肺移植を受けた患者さんが不幸にも亡くなった事例で,執刀医と麻酔科医が京都地検に送致されていましたが,このたび不起訴という結果になったようです。 元京大医師ら3人不起訴 脳死肺移植の女性死亡 - 47News 京都大病院で2006…

NHK「医療再建」を見てみました

前回のエントリで取り上げたNHKの医療特番を録画しておいたので先ほど見てみました。タイトルは「医療再建」ですが,内容を要約すれば結局「医師の計画配置は可能か?」ということになるのでしょう。VTRの内容,提示されるデータ,司会者のコメントはすべてこ…

通常運転

NHKスペシャル『医療再建』 - ステトスコープ・チェロ・電鍵 昨夜NHKで医療崩壊の特番があったようです。一応録画はしてまだ見てませんが,上記のエントリを拝見するだけでもう十分という気がしてきました。世論を誘導しようとする意図がまずあってそれに沿…

条件整えば僻地もOK2

前回のエントリでツッコミを入れた「検討会の調査だと医学生の多くも、給与など条件が整えば地方での研修も構わないと回答している」の件が気になったのでソースを当たってみました。ありがたいことにうろうろドクターさんのところで厚労省サイト内の資料が…