開業

2014年後半のまとめ

久しぶりの更新となってしまいました。本業では在宅不適切事例の適正化 - Dr.Poohの日記でも取り上げた通り訪問診療の単価が切り下げられた一方在宅医療の需要は着実に増えており,別に在宅専門というわけではないのですが,なんだかせわしない半年でした。…

仕事始めとブログ始め

あけましておめでとうございます。本業も一応仕事始めなのですが,ただでさえ個人事業主で休みの境界があいまいなところに年末年始にもぼつぼつ呼び出されたりしていたせいか,あまり正月明けという気分でもありません。仕事量にも結構波がありますから休め…

開業5周年

医局を脱出して現在の診療所を継承開業して丸5年がたちました。5年ともなるとさすがに不慣れで迷う場面も少なくなりましたが,本業の診察の業務量に加えて押しつけ…じゃなくて依頼される仕事も増えていることもあり,あまり余裕があるような感じはしません。…

ブログ納め

このところ月に1回の更新がやっとという有様ですが,これで本年のブログ納めとさせて頂きます。理想としてはTwitterでつぶやいたことを少しだけ深く掘り下げて文章にすればいいのでしょうけど,実際のところは,わざわざ掘り下げる気力が湧かずにそのままに…

猛暑とインスリン製剤

在宅でインスリン自己注射を行っている患者さん宅に訪問診療していたのですが,これまでは治療へのコンプライアンスもよく,随時血糖は140〜160mg/dLと比較的安定していました。ところが7月下旬になり暑い日が続くようになってから次第に血糖が上がりはじめ…

連休前の対応

連休前にかかりつけで咳止め2週間分、「熱が出た時用」抗生物質1週間分を出されたという子どもが、 熱が下がらないと来院。いくら連休中休診でもこんな処方はNGだ。親もこんな処方に喜んだり安心したりしてはいけない。これは「念のため」ではなく「テキトー…

診療明細書についての院内掲示

4月から廃止された電子化加算(3点)の代わりということで新設となった明細書発行体制等加算(1点)ですが,これを算定してもしなくても明細書は原則として患者さん全員に発行することが義務付けられています。 医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の…

年度末

一昨年以来,年度末の風物詩といえば麻疹風疹混合(MR)ワクチンの駆け込み接種でしょうか。とくに高校3年生を対象にした第4期については,進学・就職を控えた3月末になってあわてて問い合わせてくるケースが多いです。問い合わせするのはまだマシで,それすら…

クリニックの上にも三年

北海道を脱出して地元で継承開業してから丸3年がたちました。しばらくのあいだ零細開業医とはいえ経営者という立場はどうにも居心地が悪かったのですが,最近どうにかそれなりに慣れてきた感じがします。一昨年の後期高齢者医療制度開始と診療報酬改定,昨年…

黄砂アレルギー?

このところ「黄砂アレルギーだと思うんですが…」という訴えが多くなっているのですが,当方の知る限り黄砂アレルギーという疾患概念なんて思いあたらないし,経過や症状からすると通常のアレルギー性鼻炎なり上気道炎の対処でいいと思うのですが,気になった…

在宅医療とiPhone

iPhoneで在宅医療を効率化(前)/(後) - 日経メディカルオンライン 在宅医療をチームで分担する際の情報共有にiPhoneを活用するという記事。具体的な例としては診療サマリーの閲覧,往診などのスケジュールの同期,他の医療機関へネット経由でFAXなど。ス…

休日外来

週末は地域医師会の輪番で,基幹病院の休日救急外来。盛況でしたがやはりほとんど軽症で,救急と言うよりは時間外外来と呼んだほうがいい状態でした。もともと自治体側から要望が出た話で,医師会が自前で診療体制を準備するのは大変ということらしく,当番…

医師会と行政

個人が行政と個別に交渉するというのは負担が大きいし条件も個人にとって不利になりがちですから,所属している地域の医師会がこれを代行してくれるのはひとつのメリットといえます。そのかわりに,医師会運営に関わる雑用や,場合によっては行政からお願い…

確定申告

確定申告の時期ということで担当税理士と面談。医業収入は正直いまひとつ伸び悩んでいる感じですが,不況ですからどこでも受診抑制がかかってこんなものですよと慰められました。向こうとしてもそれくらいしか言いようがなかったんでしょうけど,考えてみれ…

許容できるプラセボ

外来を受診する患者さんが医療者に提示する訴えは,必ずしも実際に抱えている問題と一致するとは限りません。よくあるのは「具合が悪いから薬を出してほしい」と要求していても,医療者からみると薬の投与ではなく,それ以外の対処をすべきであると思われる…

家庭でのノロウイルス対策

例年より少し時期は遅めですが,感染性胃腸炎が流行しているようです。新型インフルエンザ流行にともなって手洗いによる感染予防の意識が高まり,感染性胃腸炎の流行も抑制されたのではないかという話もありますが,当方もそれは実感します。インフルエンザ…

インフルワクチン一本化

インフルワクチン一本化か=WHO推奨受け−厚労省 - 時事通信 世界保健機関(WHO)が18日、来シーズンのインフルエンザワクチンに今回の新型インフルエンザの株を組み入れるよう推奨したことで、日本でも新型と従来の季節性を混合したワクチンが製造される可能…

在庫処分

新型ワクチン後始末余話 - 新小児科医のつぶやき 保健所からのお達し - ステトスコープ・チェロ・電鍵 当院にも同じような通知が送られてきました。口語訳すると「まさか余分なワクチンを抱えているようなところはないとは思うけど,もしいればお互いに融通…

新型ワクチンあります

国産ワクチンで供給は足りるので輸入ワクチンは全国的に発注すらされずに終わる模様ですが,卸会社に訊いてみたところ「10mLボトルなら必要に応じて追加納入します」とのことでした。とはいえ1mLボトルは相変わらず統制下にあるので,余っているのは10mLばか…

しっかりやれば減らさない

当分のあいだ中医協関連の話題が多くなります。基本「どこまで悪くなるか」という立場ですが,個人的に切実でもあり,つい取り上げてしまいますが大目に見てください。 地域医療しっかりやる開業医は診療報酬減らさない 足立政務官 - CBニュース 中医協に諮…

季節性インフルエンザの行方

季節性インフルどこへ? 流行期もウイルス検出なし - 中国新聞 新型インフルエンザの大流行が続く中で、例年流行していたAソ連型、A香港型の季節性インフルエンザウイルスがほとんど検出されていない。新たなインフルエンザのパンデミック(世界的流行)が…

仕事納め

当院の診療も本日午前まで,午後はスタッフと棚卸しを行い,本年の業務は終了。とはいえ来月分の介護認定の事前審査や今月分のレセプトチェック,税理会計処理など雑務は山のように残っています。自営業というのは自分で「休み」と決めないといつまでたって…

隠すわけではありませんが

ここのところ行政側から「○月×日現在のワクチン在庫数」「今後の接種予定人数」「予約外接種可能人数」といった報告を求める通知が大げさではなく連日のように届いていて,日常業務に追われる中で正直どれが提出済みでどれに手をつけていないか分からなくな…

第二波襲来

先週後半から今週にかけて当地でもインフルエンザの流行が再燃し,近隣の幼稚園や学校も軒並み学級閉鎖になっていました。先日発表された統計に合ったように,ほとんどが高校生以下に集中していて,今のところ成人だと30才代が上限です。重症例はまだお目に…

可能なら前倒しを

各紙で報道されていますが,コメント全文を掲載しているロハスメディカルより引用。 新型インフル「小児の予防接種スケジュール、可能なら前倒しを」 - ロハスメディカル 厚生労働省は6日、1歳から小学校3年生までの子どもと、基礎疾患を持つ小学校4年生から…

コントの幕間

新型インフルエンザワクチンみたいなコント - 新小児科医のつぶやき Yosyan先生による秀逸なまとめです。きっと全国で同じようなドタバタが繰り広げられているんでしょうねー。国→都道府県→市町村→各医療機関と順番に書類が降りてくる過程で,あとになるほど…

てをあらおう

えほん もやしもん 「きんのオリゼー」 てをあらおう (えほんもやしもん きんのオリゼー)作者: いしかわまさゆき出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/08/27メディア: ペーパーバック購入: 17人 クリック: 111回この商品を含むブログ (35件) を見る結構子ど…

真夏のインフルエンザ2

ここ2〜3週間成人・小児を問わず発熱を伴う患者さんはそれなりに受診されていて,その中には新型インフルエンザは当然含まれていても不思議ではないと考えるべきなのでしょう。現時点では流行が起きている集団に属する場合のみPCRによる確定診断に回すことに…

モノクロレーザープリンタの選定

当院で継承開業前から長年使ってきたレセコンが保障期間切れを迎えるため,更新の準備中。価格を抑えるために不必要なオプションは外して,周辺機器も極力自前で準備することにしました。例えば,見積もりだとモノクロレーザープリンタが2〜3世代前の業務用…

真夏のインフルエンザ

当地域でもとうとう新型インフルエンザが発生。ちょうどそのあとに厚労省の通達で個別報告が中止されて集団サーベイランスに切り替えられました。こんな片田舎にも出るくらいなので,すでに全国津々浦々まで蔓延しているということなんでしょうし,まあ妥当…