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懇切丁寧な5分間診療

医療政策


全国保険医団体連合会:2月1日の中医協総会の概要

事務局からは、趣旨は「医師が患者の療養上の疑問に答え、疾病・病状や療養上の注意等に係る説明を懇切丁寧に行うなどの、療養継続に向けた医師の取組への評価」が主眼であり、それを行うには5分以上はかかる、ということで目安として提案したとの説明があった。

各方面で話題になっている外来管理加算の「問診5分以上」の要件ですが,「診療」ではなく「問診」の実時間を調べて患者ことに管理加算をつけたりつけなかったりなんてことは実務上不可能でしょう*1。そのことは厚労省側も一応認めていて,一人5分として診療時間内に診察できる患者数を計算し*2,そこから大幅にオーバーしたら指導するとのことです。曖昧な規定と恣意的な個別指導で保険医療機関をコントロールする常套手段ということでしょう。

医療機関側からすれば無理難題がまた増えたわけで了承しかねるのは当然ですが,患者側の視点はどうなんでしょうか。厚労省とマスメディアはこれまで外来の「3時間待ち3分診療」について口を揃えて非難してきました。たしかに患者さんの多くも満足はしていないと思います。それでは,診療に何分かけるのが適切なんでしょうか。もしくは,患者さんは何分診察を受ければ満足するんでしょうか。記事ではさらっと流されてますが,厚労省側は3分診療は不十分だが5分あれば懇切丁寧な問診が出来ると仰っているわけです。そこには誰も疑問を持たなかったんでしょうか。

まあ,関係者は「問診5分以上」の議論が実際に診療の質を上げることとはほとんど関係ないことは充分承知の上で,それぞれの所属団体の利益のために診療報酬のせめぎ合いをやっているわけですから,建前論を言っても始まらないとは思いますが…。



↓関係ないですがAmazonでこんなのがありました。

シンワ 砂時計 5分計 70552

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追記(2008-2-5 5:20)

さっそく対応ツールを公開されている方がいらっしゃいました。素晴らしい。
http://genshoku.blog69.fc2.com/blog-entry-191.html
 

*1:電子カルテだとタイムスタンプを記録する機能があるのかも知れませんが…。使っていないので分かりません。

*2:ここで唐突に問診時間=実診療時間ということになっているのが謎です。