女性医師バンク

医師バンクと名のつくものでうまくいった試しはないのですが,これはどうも今までと違うようです。


女性医師バンクに600件超の登録票請求 日経メディカル オンライン(会員制) 2007/2/1

 本格運用に先立ち1月5日から開始した事前登録で、求職190件、求人427件の登録票の請求があり、1月30日時点で求職27件、求人112件の登録が完了しているという。今後、医師であるコーディネーター(東日本センターに1人、西日本センターに2人)がマッチングを進めていく。


自治体や大学の立ち上げたバンクはたいがい悲惨な結果に終わっていますが,今回の勝因はどこにあったのでしょうか。厚生労働省の直轄という安心感だとか医師がコーディネーターを務めることによる信頼感だとか,いろいろ推測はできますが,これまでのバンクにありがちだった医師を囲い込もうというみえみえの意図を感じさせないあたりが意外と高得点なのかも知れません。

 どんな求人条件なのか覗いてみたい気もするのですがあいにく登録制。さすがに男は登録させてくれないでしょうね。どなたか登録した女性医師の方がいれば尋ねてみたいものです。

以下は記事本文。

女性医師バンクに600件超の登録票請求
日医が1月30日から本格運用開始

 日本医師会の女性医師バンクに対し、これまでに求人側と求職側を合わせて600件を超える登録票請求があり、高い関心を集めていることが明らかになった。1月31日の記者会見で、日本医師会常任理事の羽生田俊氏は「今後、求職と求人をどのようにマッチングさせて実績を挙げていくかが大事だ」と語った。

 日本医師会女性医師バンクは、厚生労働省「医師再就業支援事業」の委託を受け、日本医師会が1月30日に開始した、女性医師の就業を支援する職業紹介事業。女性医師に関するデータベースを構築するとともに、女性医師の採用を希望する医療機関の情報収集を行い、女性医師に対して就業希望条件にあった医療機関を紹介し、就業までの支援を行う。

 本格運用に先立ち1月5日から開始した事前登録で、求職190件、求人427件の登録票の請求があり、1月30日時点で求職27件、求人112件の登録が完了しているという。今後、医師であるコーディネーター(東日本センターに1人、西日本センターに2人)がマッチングを進めていく。

 「勤務できる時間や曜日、給与など、求職者は多様な就業形態を求めている。一方で、求職者の要望をあまり強く押し付けると求人者は減ってしまう。要求が完全に一致しないものをどこまで合意に持っていけるかが大切だ。実際の事例を見ながら進めていきたい」と羽生田氏は述べた。

 なお同バンクへの登録、紹介、相談は無料で、日本医師会会員でなくても登録可能だ。すぐに働く予定がない、または現在就業中の医師も予備登録できる。