ニセ科学者

新聞一面の下に掲載されている健康関連広告は最近大手では以前ほど見かけなくなりましたが,そこに名前を連ねている「医学博士」ってどんなひとなんだろうと以前から不思議に思っていました。

(cache) 理系白書’07:第1部 科学と非科学/4 効果未確認の「マイナスイオン」
MSN毎日インタラクティブ 2007/2/21

 「マイナスイオンの第一人者」が四国にいるという。香川県坂出市の「環境・還元イオン医学研究所」の堀口昇会長(70)を訪ねた。堀口氏は鍼灸師(しんきゅうし)出身。約35年前からマイナスイオンの研究に取り組み、92年にはフィリピンで医学博士号を取得。自ら学会を設立して効果をアピールする。

一般の方にとっては「医学博士」=医師なんでしょうけど,実際はこういうひともいるわけですね。学会を自分で作って会長を名乗るあたりもいかにもという感じ。

 05年の摘発では「これを飲んでがんを治した」といった体験談を集めた書籍(バイブル本)の出版業者も逮捕された。通常、出版物は「表現の自由」が保証されるが、警視庁はこの本を「誇大広告」とみなした。

 「製造者、販売会社、出版社がグルになり、架空の体験談を集めたバイブル本を宣伝する。ご利益のある話と一見科学的なデータに読者がだまされ、被害が広がる」。アガリクス製造会社で働いた研究者(37)は振り返る。こうしたケースでは「監修・医学博士」「特許取得」といった言葉が権威付けに使われるが、効果を裏付ける根拠にはならない。

 一方で、宣伝文句に気を配って薬事法に抵触しなければ、売る行為自体は規制されず、科学的根拠に乏しい商品が広がることになる。

風向きが怪しくなると批判に回るなんて相変わらずのマッチポンプ新聞*1ですね。自社でもそんな「誇大広告」を堂々と掲載して広告料を得ていたことも「表現の自由」なんでしょうか。叩くのはいいのですが都合の悪いことは無視。こういうことばかりをしていると,何を言っても「お前が言うな」で片付けられてしまうことに気がついて欲しいものです。

*1:マッチポンプ新聞」で検索するとうちのカウントダウンブログが1位でヒットしてひそかに嬉しかったりします。