逃げたい


医の現場 疲弊する勤務医 (5)開業医へ「逃げたい」(cache)
Yomiuri Online 2007年5月4日

 日本私立医科大学協会によると、医師1人を育成するのに約1億円かかり、税金で賄う部分も少なくない。そんな医師たちに社会は何を求め、どう支えるか。

 来年予定されている医療費の改定に向け、鎌田医師はこう語る。「小児科・産科医療の充実、在宅・緩和医療への増額など、はっきりした方針を示してほしい。ささやかな増額でも病院医療を励ますメッセージさえ伝われば、燃えつきる直前の勤務医も踏みとどまることができるのです」


医師が疲弊していると言いながら,育成するのに税金も投入されている,などという嫌みをさりげなく添えるあたりが心憎い記事です。鎌田先生が実際は何を意図したのかは分かりかねますが(報道のフィルターを通ってますから...),この前振りがあると「激務かも知れないが税金で育成してもらったんだから高望みするな」と読めてしまいます。現実には「ささやかな」診療報酬増額の代わりに必ずどこかで減額されるでしょうから,現場の勤務医に「メッセージ」は届く以前に消えてしまうと思います。ちなみに前回の診療報酬改定で小児・産科・救急に「ささやかな」見直しをして頂きましたが何か効果があったのでしょうか?