マイクロソフトの野望


マイクロソフト、医療情報システムの標準化呼びかけ(cache) NIKKEI NET 2007年7月11日

 マイクロソフトは日本国内の医療機関向け情報システムの標準化に乗り出した。異なるメーカーのシステムをつなぐソフトの基本的な仕様を策定、富士通日立製作所などシステム大手に採用を呼び掛ける。メーカーごとの独自性が強く、割高だった医療情報システムの導入費用を最大5割引き下げられる。大きく出遅れてきた国内医療機関のIT(情報技術)化を加速、医療費の抑制などが期待できる。

 医療機関は患者の診療記録を保存する電子カルテや会計、投薬指示、診療報酬明細書(レセプト)管理など複数の情報システムを使う。こうしたシステムはメーカーごとにデータ形式が異なるため一体的な運用が難しく、医療の効率化を妨げる要因になっている。


オンライン請求の義務化はメーカー側にとっては千載一遇のビジネスチャンスということなんでしょう。電子カルテとレセコンの連携が良くなければ確かに効率は落ちるかも知れませんが,そのためにわざわざ国内の規格統一なんて必要なんでしょうか。別に全国の医療機関がネットワークを作る訳ではないですよね。何だか無理矢理需要を創出しようとしているように思えます。

百歩譲って医療の効率が上がって最終的に患者さんの利益となるとしても,もともとそうした設備の費用は医療機関の持ち出しですから*1記事にある「医療費の抑制」には結びつかないと思うのですがどうなんでしょうか。

*1:一応,初診時30円の電子化加算というのはありますが。