この夏で天使は産科を降りた


脳外科見習いさん経由北海道新聞より。


天使病院 産婦人科医4人辞職へ 危険性高い出産に対応「経営側に不信感」 - 北海道新聞(cache)

関係者によると医師四人は「経営母体が頻繁に変わる理由や、移管先の経営内容について情報開示が不十分。経営側と信頼関係が築けず、リスクが伴う周産期医療は続けられない」と退職の理由を説明しているという。残る二人も、退職を検討している。

確かに産科医療のようにリスクの高い分野であれば経営側との信頼関係が築けないというのは不安でしょう。あのカレスアライアンス絡みということであれこれと憶測はされるのですが,見方を変えれば将来,「規制緩和」に伴って医療機関に企業が参入したときに起こりえる事例なのかも知れません。

いずれにしてもこのご時世で6人の産科医を集めるのは困難だと思います。札幌市内の貴重な周産期施設が消えることになるんでしょうか。うちの妻がこの病院で生まれ,その縁で長男も同じこの病院で取り上げてもらっていたりしたという個人的事情もあり,少し気になった記事でした。