鑑定医の信頼性


ロハス・メディカル ブログ - 福島県立大野病院事件第八回公判


今回は弁護側鑑定医の証人尋問。業務上過失致死を構成する「予見可能性」の根拠のひとつである,胎盤癒着の程度に関しては検察側・弁護側の鑑定が完全に対立しています。検察側は鑑定内容に対してではなく,鑑定書を作成する過程に標的を定めて,「弁護側と打ち合わせて作成した鑑定書なので信頼性に欠ける」という印象を与えることに全力を挙げているように見えます。でも,そんなことを言い始めたら検察側の鑑定書の信頼性はどうなるの,という気もします。鑑定医の経歴・実力から考えても鑑定内容ではとても勝負できないのでこういう方向で点数を稼ぐしかない,と解釈しておきます。いずれにしても「真実の究明」とはおよそかけ離れた所為に思えますが...。