医局を辞めるということ

医局というのは良くも悪くも人と人の繋がりで成立してきた面もあって,うまく回っているうちは個人の利害とか不満を吸収しながら医師の集団がまとまっているのですが,状況変化に適応できず,いったん悪循環に陥るとあっけなく瓦解するような気がします。辞める事情は人それぞれ違っていて一括りにはできないのですが,原因を一個人の資質に帰するべきではないし,単純に損得勘定レベルの問題であるかのように捉えるのも正しくないでしょう。

もっとも崩壊してしまった医局の人事機能を再び構築しようとするなら,それこそ損得勘定に頼るしか方法はないのかも知れませんが。