不都合な真実


不都合な真実:ゴア氏映画に科学的間違い…英高等法院(cache) - 毎日新聞 2007年10月12日

地球温暖化を警告したゴア前米副大統領のドキュメンタリー映画「不都合な真実」の内容が「政治的だ」などとして、英国の中等学校で上映しないように保護者が求めた訴訟で、英高等法院は10日、「大筋で正確である」として原告の訴えを退けたものの、映画には9つの「科学的な間違い」があると指摘した。

 BBC放送などによると、判決は同映画の9カ所が科学的な常識として定着していないとして、授業などで上映する際に、教師らが議論となっていることを生徒らに指摘すべきだとした。

 判決は、映画では南極やグリーンランドの氷が解けることにより、近い将来、海面が最大6メートル上昇する可能性があるとされたが、実際には「数千年以上かかる」と指摘した。(共同)


ある理念の根拠に科学的な誤りがあるとしても理念そのものを全否定する必要はないとは思いますが,理念がすばらしいのだから多少科学的根拠がない点があっても構わないだろう,という発想もまた正しくありません。揚げ足取りといわれようと間違いは間違いとして指摘することは必要です。その点で「授業などで上映する際に、教師らが議論となっていることを生徒らに指摘すべきだとした」という裁判所の判断は妥当なものと考えます。

  • 追加:リンク忘れていたので追加しました。