厚生労働大臣の長期ビジョン
舛添厚生労働大臣が医療政策の長期ビジョンを作るための研究会を設立したいとのことです。となるとこれまでのビジョンはいったい何だったのかというツッコミが当然入るんでしょうけど。
医師不足対策、研究会発足へ 厚労省(cache) - 朝日新聞
知事側からは、医学部定員増の恒久化▽医師の負担軽減のための看護師の業務拡大▽全人的な診察ができる地域医療の担い手育成――などの要望が相次いだ。
これに対し、舛添氏は「(医療政策を)継続的にやってきていないツケが出ている」と話し、医療分野の規制緩和のあり方を中心に有識者による研究会で議論していく考えを示した。
新潟県は、過疎地における外国人医師の医療行為を認める構造改革特区を国に申請している。同県の泉田裕彦知事は、舛添厚労相との意見交換会で、「新潟大医学部の博士号を持っている外国人で、日本で医療行為をしたい人はいる。過疎地に限定してもいいので、特区で認めてもらいたい」と述べた。舛添厚労相はこれに答える形で、医療制度を10年程度かけて見直す「長期ビジョン」に関連して、外国人医師の医療行為解禁に言及した。医師法は、外国の医師免許を持つ医師が日本国内で医療行為をする場合、日本の医師国家資格取得を義務づけている。しかし、日本語能力が十分ではない、などの理由で国家資格を取得できないケースが多いとされている。
舛添厚労相、医療長期ビジョン作成へ研究会設置を表明(cache) - 日経新聞
また、医療事故が起きた際に医者の過失の有無にかかわらず患者や家族に金銭補償する「無過失補償制度」について触れ「現在分娩(ぶんべん)で脳性まひとなった場合を対象とする制度の詳細を作成中だが、個人的にはもっと幅広い場合に適用できる制度にできないか検討していきたい」と述べた。
同じソースで報道各社論点が微妙に異なっているのはシンポジウムで多彩な議論がなされたからなのかも知れません。ただ,挙げられたアイディアの中に「長期的ビジョン」と呼べるものは特に見あたらないようですが...。賢明な大臣のことですからきっとこれ以外にも名案をお持ちなんでしょう。「医療分野の規制緩和のあり方を中心に有識者による研究会で議論」して素晴らしいビジョンが提案されることを期待します。