往診依頼


最近になって往診依頼が増えています。高齢の方で独居ないしは夫婦二人暮らし,そのうえ車の運転も困難で家族は遠方となると,普段の通院は徒歩やタクシーを利用するにしても,体調を崩した場合は往診が必要な場合も多々あります。もし往診の当てがなければ救急車を呼んで病院を受診することになるのかも知れません。時には掘りごたつでCO中毒,みたいな事例もあって往診のうえで病院へ救急搬送することもありますが,結果的には対症療法程度で軽快する場合の方が多い感じです。


勤務医の経験から何でもかんでも病院に放り投げていると信頼関係が損なわれるのは身に染みるほど分かっているのですが,その一方で地雷を踏んでしまえば終わりですから,手持ちの武器は聴診器と血圧計とパルスオキシメータぐらいという状況で,兼ね合いが難しいところです。今のところかかりつけの患者さんしかお呼びがかからないので普段の状態も把握していて比較的やりやすいのですが,今後は地域病院の入院受け入れが厳しくなり,まったく新規の往診依頼が増える可能性もありますがら,それまでに当方も対処を考えなければならないと思われます。


関係ないのですが,往診の時は北海道勤務の時から10数年乗ってきたRV車を利用していて,山奥の田舎道は狭くてすれ違うにも駐車するにも不便です。営業用にもう一台という余裕もないし,今度買い換えるときには軽自動車かコンパクトカーが良いかも知れません。もしくはコトー先生みたいに自転車とか。