警察の介入は控えめに


社説:医療事故調―警察の介入は控えめに - 朝日新聞(cache) 2008年01月11日

 医師に調査への協力を求めようにも、それが刑事責任を問われる材料にされるのでは、医師側が二の足を踏むことになりかねない。それでは実のある事実解明は難しいし、結果として遺族への補償、再発防止につながらない恐れもある。

細かいところで気になるところはある社説ですが,この一節だけでも充分価値があると思います。できることなら,原案でも刑事責任を問うのは「重大な過失」に限るとしていますが,そもそも何を持って重大とするか明確になっていないし,そもそも明確にすることは困難であるということまで踏み込んで欲しいところです。

追記(2008-1-12 9:15)

冷静に考えれば「重大な過失」を明確に線引きできない状況では「警察の介入は控えめに」するといっても基準が分からないわけですから,この一節だけで「充分価値がある」とまで言うのは早計だった気がしてきました。この社説自体,結局のところ総論賛成だし。医療事故調査委員会に関してまともに議論しているメディアがあまりにも少ないので,当方も評価の閾値が下がっていたのかも知れません。