後期高齢者医療制度に関する報道


4月に入ってから,Yahoo!ニュースのトピックスGoogleニュース検索を眺めているだけでも,後期高齢者医療制度に関する記事が急激に増えているのが分かりますが,内容はといえば保険証交付の遅れや窓口の混乱のような,制度の「運用」に関するものがほとんどです。「運用」の不備のほうが利用者にとっては身近だし,メディアにとっても「絵」にしやすいんでしょうけど,ある意味安直な取材とも言えます。

制度の「設計」そのものに本質的な問題があることは制度が立案された当初から指摘されています。そもそも「設計」に無理のある制度を現場に丸投げしたからこそ「運用」に支障を来しているという見方もできるわけです。そのあたりを取り上げる記事は相変わらず少ないようですが,たぶんメディアの目が節穴なのか,そうでなければあえて「運用」の問題に関心を向けたいのかのどちらかなんでしょう。