給与計算と保険料控除


零細企業経営者として給与計算なんていう業務もあったりするわけですが,基本的に決まった足し算と掛け算をすればいいので一度フォーマットを作ればそんなに苦にはなりません。iWork程度でも充分こなせる作業です。

4月になると加入している医師国保から保険料決定通知書というのが来て,そこに記載されている保険料がそれぞれの従業員の社会保険料として控除されることになります。これまでは健康保険と介護保険の分を足せばよかったのですが,今回は「後期高齢者支援金分」という項目が増えていました。給与明細にも明記するようにとの厚生労働省の指導があるらしく,これは企業健保や共済組合も同様のようです。

額面をよく見れば,項目が増えてはいても総額としてはこれまでの健康保険料分と変わらないことはすぐ分かりますからどうということはないんですが,中には,何となく払わなければいけない金が増えたと勘違いする方もいるかも知れません。何で「後期高齢者支援金」とやらを俺たちが払わなければならないんだ,という方々の間に「高齢者の医療費を削減するのもしょうがないだろう」という雰囲気が出てくれば政府としてはありがたいことでしょう。

もしそのためにあえて項目を別にしているのとすれば何というかまあ,よく知恵が回るというか,才能の無駄遣いといわざるを得ません。その知恵を少しでも政策立案の方に向ければいいいのに。