細かすぎて(一般の方には)伝わりにくい医療マンガ
- 作者: 茨木保
- 出版社/メーカー: 日本医事新報社
- 発売日: 2008/10
- メディア: 単行本
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NATROMさんのところで紹介されていたのでさっそく買ってみました。医局での将来に不安を感じて開業を画策し業者のカモとなる内科医長,過重労働から脱出して開業するも経営に行き詰まって心を病む産科医,過労死してもそのことに気が付かずに地縛霊と化す外科医,診療報酬削減の中病院の経費を極限まで切り詰める院長,といったあまりほのぼのとはしない医師たちの姿がほのぼのとしたタッチで描かれています。面白いんですけどあまりにも細かすぎて,確かにこれは読者を選ぶマンガかも知れません。自身も医師でもある著者はたぶん医療崩壊に対してかなり冷めた目で見ているんでしょうけど,そんな中でも日常の小さな幸せを忘れないあたりに好感を覚えます。