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東京女子医大事件高裁判決


東京女子医大事件高裁判決が報じられています。紫色の顔の友達を助けたいの佐藤先生には本当にお疲れ様でしたと申し上げたいです。


人工心肺担当医、二審も無罪 東京女子医大女児死亡事故 - 朝日新聞

判決は、死因について、脱血管の位置不良などにより、送血が続けられているのに相当な時間にわたって脱血がうまくいかず、頭部に血がたまった可能性が高い、と指摘。「佐藤被告による人工心肺装置の操作に起因するとは認められない」と検察側の主張を退けた。

人工心肺誤操作の元東京女子医大医師、2審も無罪 - 産経新聞

中山隆夫裁判長は、無罪とした1審・東京地裁を支持、検察側の控訴を棄却した。

朝日新聞の記事によれば,高裁は佐藤先生の操作と患者さんの死亡のあいだに因果関係も認められず,予見することも困難だったと判断したようです。とすると産経新聞の「人工心肺誤操作」という見出しは明らかに不適切ですが…。なぜか記事本文でも予見可能性のことしか取り上げていませんが,フジサンケイグループとはいえ,何らかの意図を持って印象操作するなんてことはありえませんし,きっと記者の取材力不足でしょう。一応念のために→魚拓

追記(2009-03-27 17:40)

東京女子医大病院の事故、医師は2審も無罪 - 読売新聞

中山隆夫裁判長は、「被害者の死亡は、検察官が主張した人工心肺装置の操作が原因とは認められない」と述べ、無罪とした1審・東京地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

女児死亡で2審も医師無罪 東京女子医大の心臓手術 - 共同通信

中山隆夫裁判長は死亡原因について、人工心肺装置のフィルターの目詰まりとした1審判決の結論を否定。「静脈から血液を抜き人工心肺へ送り出す管の挿入位置が悪かったため、血液の循環悪化が長時間続き、脳障害を起こした。被告による心肺装置の操作が原因ではない」と、同じ医療チームを組んでいた別の医師のミスが事故につながったとの判断を示した。

追記2(2009-03-28 7:15)

人工心肺担当医、二審も無罪=東京女子医大の女児死亡事故−東京高裁 - 時事通信

中山裁判長は、「手術中に明香さんの体から人工心肺装置に血液が十分に流れなくなり、頭部がうっ血して脳障害になった」と認定。瞳孔の散大が起きた時期などから、弁護側の主張通り、執刀医側が血流を確保する管を静脈に挿入した位置が悪かった可能性が高いとし、装置の操作をした佐藤被告の責任を否定した。
その上で、仮に装置側の問題とした場合、佐藤被告に脳障害が起きることを予見できたかも検討。一審同様に予見可能性はなかったとした。

東京女子医大の女児死亡事故、担当医二審も無罪 東京高裁判決 - 日経新聞

中山隆夫裁判長は「人工心肺装置の操作が死亡の原因とは認められない」と述べ、無罪とした一審判決を支持、検察側控訴を棄却した。

東京女子医大・手術事故:元助手、2審も無罪 心肺装置操作、関係認めず - 毎日新聞

控訴審判決は「執刀医が装置の管を挿入した位置が悪かったことが原因で脳障害が生じた可能性が高く、被告の装置操作と死亡との因果関係はない」と判断、別の医師のミスが死亡につながったとの見方を示した。

判決文をまだ読んでいないのですが,執刀医側の操作と患者さんの死亡との因果関係が想定されるとして,それを過失とまで認めてしまっていいんでしょうか。まあこの場合は例によってマスメディアお得意の「ミス」という言い方ですからそこまでの厳密さを期待しても仕方ないですが。


出そろった各紙記事を比べてみると,やはり産経新聞だけ異質ですねえ。