新型インフルエンザ騒動の沈静化


もはや報道される感染者数と実態が相当かけ離れているだろうことは推察されるところですが,報道の扱いも当初と比べると着実に小さくなってますね。インフルエンザの沈静化とインフルエンザ「騒動」の鎮静化は別物,ということなんでしょう。別に騒げばいいというものではありませんが,かなりの確率で予測される第二波へに関して,政府の対策への検証とか社会への周知はちゃんとやったほうがいいと思います。

医薬品業者の方と話してもインフルエンザワクチン供給の見通しがなかなか立たず困っています。詳細はまだ不明ですが,新型インフルエンザワクチンに関してはおそらく希望者全員に接種するのは厳しいでしょうから先着順というのではなく,接種対象者の優先順位はある程度明確にしておくべきでしょう。あまり考えたくはないのですが,いずれ日本初の新型インフルエンザによる「犠牲者」が出た途端にメディアも社会もパニック状態となりワクチンに殺到,という事態がどうしても頭に浮かんでしまいます。従来の季節型インフルエンザによる「犠牲者」も例年多数出ていることを考えるとあまりにも新型に注力するのもバランスに欠けるわけで,そのあたりを今から冷静に検討しておきたいものですが…。