政策決定プロセスに関する見解


医療政策国民フォーラムという団体が,各政党に医療政策決定プロセスに関する質問を行いその回答を公開しています。この団体の主張に関しては必ずしも賛同するところばかりではありませんし,今回もかなり恣意的な質問が見受けられますが,選挙を前にして「結果」に関する公約ばかりが取り沙汰される中で,決定プロセスに関する見解を問うのは意味があるかと思います。


これまでの政策決定に不足していたのは適正なデータや情報に基づいて議論すること,その決定過程を公開すること,さらに実施された政策に対して適切な評価を行うことではないかと思います。結果だけを見て行政担当者個人に罰を与えるだけでは,ただでさえ弊害となっている官僚の無謬性を強化するだけで,政策にいい影響を与えることはないでしょう。

自民党については無回答とのことで,現状の決定プロセスでよいと見なします。政策全体の中では決して目立つ部分ではありませんが,個人的には注目しているところであり,投票に際しては参考にしたいと思います。