新型インフルエンザワクチンの集団接種


学校などでワクチン集団接種、厚労省が容認 - 読売新聞

新型インフルエンザのワクチン接種について、厚生労働省は8日、都道府県や政令市などの担当課長を集めた会議で、学校や福祉施設での集団接種を認める方針を示した。
新型インフルエンザのワクチンについては、同省は安全性や有効性が確立されていないため、原則、個人の判断で医療機関で接種するべきだ、としていた。
この判断は変えていないが、接種対象者が多数に上る学校などについては、一定の基準を満たせば、医療機関とは異なる場所での集団接種を容認することにした。
基準については今後、省内で定め、自治体側に通知する。

今回のように数の限られたワクチンを必要な方に効率よく接種するためには,各医療機関で分散して実施する個別接種より,ある程度一カ所に集める集団接種の方が望ましいと個人的には思うのですがどうでしょうか。接種を受ける側の利便性も指摘される方もいるでしょうけど,他方では,各医療機関がワクチン接種の負担を抱える問題は軽減されるように思います。

医療機関での個別接種にこだわるのはひとえに「安全性や有効性が確立されていない」という大義名分を掲げた一種の責任回避とも思えますが,であれば重要なのは感染による被害を最小限にとどめるためである,というコンセンサスであって,具体的には,接種による健康被害が生じた場合は責任の有無にかかわらず補償をおこなう体制が必要なのでしょう。