ワクチンの接種対象


ワクチン優先接種の持病は9種類 新型インフルで厚労省 - 47news

対象となるのは「慢性呼吸器疾患」「慢性心疾患」「慢性腎疾患」「肝硬変」「神経疾患・神経筋疾患」「血液疾患」「糖尿病」「疾患や治療に伴う免疫抑制状態」「小児の疾患」。
それぞれについて「ぜんそく患者、肺気腫などで継続して治療を受けている者」(慢性呼吸器疾患)、「透析患者、透析導入間近の慢性腎不全患者、腎移植患者など」(慢性腎疾患)、「先天性心疾患、脳性まひなど」(小児の疾患)―と、特に優先すべき患者を具体的に示した。

優先接種案、病気9種類を公表 新型インフルワクチン - 朝日新聞

厚生労働省は18日、新型の豚インフルエンザの国内産ワクチンを、呼吸器の病気など、9種類の病気の患者に優先的に接種する案を明らかにした。厚労省が関係学会の意見などをふまえてつくった重症度などの基準を満たす人が対象になる。

(1)呼吸器の病気(2)心臓病(3)腎臓病(4)肝硬変(5)神経の病気(6)血液の病気(7)糖尿病(8)悪性腫瘍(しゅよう)などで免疫が抑えられた状態(9)子どもの病気の9種類。子どもの病気には(1)〜(8)以外に重症心身障害児らが含まれる。

これらの病気以外の患者にも、医師の判断で接種することは可能という。同日、都内で開かれた専門家会議で示され、大筋で了承された。今月中に正式決定する。

新型インフルワクチン接種、「季節性と同時」 厚労省 - 日経新聞

さらに意見交換会で、同省は優先接種の対象者とする9分類の基礎疾患(持病)を提示。具体的には、(1)慢性呼吸器疾患(ぜんそくなど)(2)慢性心疾患(3)慢性腎疾患(透析患者含む)(4)肝硬変(5)神経疾患・神経筋疾患(免疫異常や呼吸障害など)(6)血液疾患(7)糖尿病(8)疾患や治療に伴う免疫抑制状態(がん患者など)(9)脳性まひなど小児の疾患――とした。
 このうち特に優先して接種する患者の基準も示し、同省は「接種する医師の判断の目安にしてほしい」としている。


この中で朝日新聞だけ妙に素人丸出しなのは,社会的関心の高さから専門外の記者が取材したとかなんでしょうか。それはともかく「慢性呼吸器疾患」「神経疾患・神経筋疾患」「小児の疾患」なんて言われても漠然としすぎて分からないし,47newsによれば実際の基準はそれぞれの関係学会の意見を取り入れてリスクの階層化がされているらしいので他紙もそこは強調して欲しいところです。


いずれにしてもこれを読んで「自分もワクチンを受けられる」という希望的観測を抱く方は実際に供給されるワクチンの本数よりはるかに多くなるだろうことを思えば,罪作りな(そして医療側からすれば傍迷惑な)記事だとは思います。「これらの病気以外の患者にも、医師の判断で接種することは可能」なんて本当に言ってるんですかね。まあ,数が限られたワクチンを接種するという事業において,接種対象者を選別する行程にかかる負担と責任がいつもの如く現場に丸投げされるだろうことは大方の予想するところではあったのでしょうけど。