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医療政策の優先順位付け


長妻厚労相、「来週までに事業の優先順位づけを」 - CBニュース

長妻昭厚生労働相は9月25日の閣議後の記者会見で、行政の無駄を省いて必要な財源を捻出するため同省各局に事業の優先順位づけを指示したことについて、「補正予算、本予算に限らず、これまでの事業を対象として、まずは来週(28日の週)その中身を示してほしいと申し上げた。それを三役会議で精査して、各局とキャッチボールしながら決めていく。行政刷新会議の方で行う事業仕分けの下準備的な意味合いもある」と述べた。

従来であれば特に気にするほどの記事ではないのでしょうけど,個人的にはどうにも疑問を感じます。優先順位をつけるために必要な,事業に要するコストや予想される影響についてデータを分析するところまではいいとしても,優先順位をつけるという意志決定を行うのは本来政治の仕事だと思うのですが。


そうした作業を官僚に丸投げすれば,事業そのものの重要性よりも,削りやすいところから削ることになることは容易に予想できますし,げんに今まではそうでした。そうした弊害は当の民主党が声を大にして糾弾していたところです。


しかもそんな重要な作業を1週間でやれとか…政権交代まで充分時間はあったはずですが,民主党としてはこれまで重点的に行うべき事業を選別する作業もしていないのか,あるいはそうした議論が何らかの事情で日の目を見ることができなかった,とかいうことなんでしょうか。


「キャッチボール」の意味するところが,大枠を官僚が決めて政治家が細かい調整をする,ということであれば正直これまでと大差がありません。官僚の作った案にダメ出しして何回でもやり直しさせる,なんてことになれば,これはまあ「政治主導」と呼んでもいいのかも知れませんが,やっていることは単なる罰ゲーム以上の意味はないような気もします。