中医協は始まったけど


来年の診療報酬改定に向けて中医協での議論が始まりました。といっても始まった時点で筋書きはだいたい完成しているのでしょうし,医療政策における中医協の影響力は現政権においてそれほど高くないことは分かっているのですが,といって無関心でもいられません。中医協の権限としては配分を変えることくらいですが,総枠が増えないと決まっている以上いくら配分をいじったところで劇的に状況が良くなるとは思えず,逆に机上の試算によって現場に多大な混乱と損害を与えた前例なら多々あるわけです。個人的には,現場にとって「どれだけ悪くなるか」という視点で中医協を見守っていくことになるでしょう。うまくいって現状程度ならまあ良し,という程度に考えておいた方がいいのかもしれません。