無理筋の行政処分

これまで刑事処分の後追いばかりしていた厚労省医政局が独自の行政処分を強行するらしいという話です。もちろん建前では独自に行政処分を下していけないわけではないのですが,今回のは刑事訴訟で争われた事実からみても,どう考えても無理筋と思われます。医系技官の臨床医に対するコンプレックスも絡んでいるという指摘もあって,それもあながち外れてはいないんでしょうけど,なぜ今回だけ?というあたりどうも釈然としません。無理筋を押してまで独自の行政処分に固執するのは,なにかそういう「実績」を作っておきたい事情があるんじゃないかと勘ぐってしまいます。いずれにせよ,厚労省側の一方的な事情でひとりの医師の人生が弄ばれるようなことは到底許容されないと考えます。