家庭でのノロウイルス対策


例年より少し時期は遅めですが,感染性胃腸炎が流行しているようです。新型インフルエンザ流行にともなって手洗いによる感染予防の意識が高まり,感染性胃腸炎の流行も抑制されたのではないかという話もありますが,当方もそれは実感します。インフルエンザの流行が(というより騒動が)沈静化してきた年明け頃から感染性腸炎が増えてきた印象があるからです。もしかするとアルコール手指消毒で安心して手洗いが不十分なんてこともあるかもしれません(ノロウイルスはアルコール消毒の効果が低い)。

患者さんや患児の保護者からお話を伺うと,やはり家庭内感染を疑うケースが目立ちます。安静と対症療法に加えて脱水対策と家庭内感染の予防については必ず説明するようにしているのですが,時間も限られていますので,ORS(経口補液剤)の作り方と次亜塩素酸ナトリウム溶液の調製(直接汚染された場所に使用する0.1%液および衣類や家具等に使用する0.02%液)についてはリーフレットを作成して渡すようにしています。数年前にノロウイルス感染が問題になったときに,厚労省や各自治体HPでこうした対策について告知されていて,検索しただけでもこうした情報は結構見つかるので参考になるかと思います。

こちらでも感染予防の重要性について言及されています。
■ノロウィルスに気をつけよう - ベムのメモ帳
■ノロウィルスの感染力の強さ 3つの事例から - 食の安全情報blog