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シナリオと政治主導

医療政策


19日の感染症分科会予防接種部会による一次提言(PDF)の概要が各紙で報じられていましたが,ロハスメディカルによる議事録を拝見するとすこし様相が異なっていて,今回の新型インフルエンザ騒動のさいの「パッチワーク」的な措置を今後も法制化して定着させる,というシナリオに沿った議事進行に対して異議を申し立てられる大変興味深いやりとりがあった模様です。

昨年の特別措置法は緊急避難的であったとはいえ問題が多く指摘されていて検証は当然必要なわけで,であれば予防接種法改正ではなく当面は特別措置法でもよいという選択肢はあってもよさそうですが,議事進行側からはなぜか強硬に却下されます。

審議会で出た議論をまとめるのは政治であって官僚ではない,という正論を黒岩氏が述べるのですが,それに答える政治側の足立政務官が「抜本改革はやるが,それはそれとして早く法案提出することは必要」なんてことを仰っていて,どうやら政治的にもすでにシナリオを追認しているようでもあり,じゃあ何のための審議会?なんて疑問が浮かんでしまいます。

ということで,個人的には改めて官製シナリオと「政治主導」の一端が垣間見える議事だったと思うのですが,これを取り上げているのがロハスメディカル一社というのが寂しいですね。というか日経メディカルなんて委員として参加していても追認するだけでは,政策をチェックするメディアとしての機能を果たしていないと言われても仕方がないところじゃないでしょうか。