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予防としての漢方医療


新型インフル、漢方が予防効果? 帝京大准教授が発表へ - 朝日新聞 cache

昨秋、東京にある病院の職員358人(平均41歳)の協力を得た。半数の人に補中益気湯を4〜8週間毎日飲んでもらい、残り半数は飲まなかった。8週間後までに、飲まなかった人で7人が新型インフルと診断された。飲んだ人では1人だけだった。ただ、薬が合わず、途中でやめた人が14人いた。

この発表はたまたま聞いてましたが,無作為割り付けではなくあくまで志願制であり,漢方薬を内服して積極的に予防しようとする意識の高い被験者は手洗いなどの基本的な感染予防にも留意している可能性は高く,そうしたバイアスは考慮しないといけません。よって少なくともこの発表からは何らかの結論は導かれないことになりそうです。とはいえこの記事からも判るとおり,そのあたりの前提は一般向けの報道では伝わりませんし,代替医療は対症療法ではなく体質の改善により病気を未然に予防する云々といった主張と微妙に親和性が高そうな話ですから,結論だけが一人歩きしないように注意する必要はあるのでしょう。