医療業界の経済効果


週刊 ダイヤモンド 2010年 4/24号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2010年 4/24号 [雑誌]

経済専門誌でもこういう特集が組まれるくらいで,ここ最近とみに医療・介護による経済成長というのが注目を浴びています。社会保障費が経済の足を引っ張ると考えるのではなく,むしろ成長産業として発展していく余地があるというのは前向きでなかなかいい話のように思えます。

医療に関しては,付加価値の高い検査や治療の重点化,医療関連サービスのアウトソーシング,メディカルツーリズムの促進などが挙げられていて,ようするに収益性の高い分野を伸ばすべきであり,そのために障害となる規制を見直せという主旨のようです。たしかに努力して品質を上げたり付加価値をつけても収益として報われないのであれば産業としての成長は望めないのでしょうけど,医療のなかには必要性が高いにも関わらず収益性の低い分野もあるわけで,成長分野ばかりに注力してそちらが切り捨てられることになっては困ります。そのあたりのバランスを民間企業に任せすぎるのも規制しすぎるのもよくないという話かと思うのですがどうなんでしょうか。