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映画「ディア・ドクター」

日常


ディア・ドクター [DVD]

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患者さんが抱く期待と幻想に応える実力がないことを自覚しながらずるずると頑張ってしまう医師の姿というのは,個人的には研修医当時のトラウマが容赦なく引っ張り出されるのですが,このあたり一般のかたが観てどう感じるものなんでしょうか。これが単純な美談として描かれているわけでないことは,医師の実態が明かされたあとの周囲の変化からも分かります。他人を助けたい気持ちは打算や自己満足だけじゃないだろう,と登場人物に言わせているあたりが救いではありますが…。今だって医師としての力量が当時と比べて劇的に上がったわけでなく,問題を無難なところに落ち着かせてなんとか乗り切るような能力ばかり身についているような気もしますが,そのあたりをなるべく直視せずに日々を送っている当方にとっては,なんというか,観ていて非常につらい映画でした。