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付録つき厚生労働白書

医療政策


久しぶりに医療ニュースを取り上げてみます。

社会保障は、行政と国民との信頼関係なしには成立し得ない。厚生労働省が自らその基盤を崩してしまってきたことは誠に申し訳なく、率直にお詫(わ)びを申し上げたい」。2010年版厚生労働白書は、「お詫びと反省」から始まる異例の構成になる見通しだ。長妻昭厚労相のこだわりで、巻頭の表現は長妻氏が一字一句吟味したという。

26日に公表された白書案は、「はじめに」で、年金記録と薬害肝炎を例示して、厚労省が国民の信頼を失ってしまった事態を謝罪。続く第一章「厚生労働省の反省点」で使命感や責任感の欠如を認め、不信感の一掃に向けて「引き続き地道な努力を重ねていく決意」と表明する。

長妻氏のもうひとつのこだわりは、巻末の「厚生労働カルタ」。厚労省の仕事を国民に広く知ってもらうことが狙いで、自らのホームページで政治姿勢をカルタにして紹介している長妻氏が「わかりやすい言葉でカルタを作って」と事務方に指示したという。

厚労白書、巻頭で「反省」 巻末には「お仕事カルタ」 - asahi.com

野党時代には官僚を批判することで名をあげてきた長妻氏ですが,大臣という立場になった以上は批判ではなく,官僚をうまく使って政策を立てることで評価されるべきでしょう。反省文を書いたりカルタのおまけをつけることが大臣としての実績をアピールできるとお考えなのかもしれませんが,重要なのはその両者のあいだに書かれた医療政策ではないかと思います。逆に考えれば,本筋の医療政策に独自の見解を盛り込むことができなかったがゆえに,このような歪んだ自己主張に走らざるを得なかったとか…。

長妻氏が公約にこだわるのは、政治家としてのけじめばかりではない。企業・団体献金を一切受けないスタイルは、潔癖さの半面、国民の支持頼みというもろさも抱える。それだから世論を気にし過ぎ、何をしたいのか理念が見えない−−。長妻氏を見つめてきた厚労官僚の多くはそうとらえている。

子ども手当「満額」に異論噴出 黙り込んだ厚労相 - 毎日jp

味方のはずのメディアにも随分な言われようですが,世論を気にするから理念が見えないというよりはどちらかというと,もともと明確な理念がないために世論を気にせざるを得ないという図式にも見えなくもありません。