もしiPadで電子書籍の「もしドラ」を読んだら


これまでも電子書籍というのはあるにはありましたが,価格設定がどうにも割高なのと出版社の提供する専用リーダーの多くがMacに非対応だったりということもあり,無料の青空文庫を何冊か読んでみたくらいで手を出さずにいました。このたびせっかくiPadを入手したことだし,雑誌をPDF化して閲覧してみたら思ったより読みやすかったこともあり,ようやく電子書籍を購入する気になりました。

リアル書籍だと1680円,電子書籍だと800円なので比較のうえではお得な感じがします。基本的iPhone/iPod touch専用アプリなので,iPadの特長である画面の回転には対応してませんが,縦持ちして拡大表示にすると普通に読めます。本書については2時間強で読み終わり,特にストレスは感じませんでした。難点としてはいつも本を読むときのように片手で支えるにはちょっと重いことですが,机に置いて読むか,あるいは筋力を上げて対応すればよいと思われます。

内容については,本書でも取り上げられているマーケティングの賜物というか,ヒットするための要素を計算して作り上げた,売れるべくして売れたという感じです。ひとことでいえば「あざとい」ということになるんでしょうか。まあ,物語としてはともかく作者のドラッカーに対する愛は十分感じられました。