読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「総合診療医ドクターG」を見てみました

日常


こちらに書こうと思っている話もそれなりにはあるのですが,どうもまとまらないうちに前回から1か月も経ってしまいました。さすがにそろそろ更新を…ということでテレビ番組の話でお茶を濁しておきます。

総合診療医 ドクターG|NHK

総合診療医が病名を探り当てるまでの謎解きの面白さをスタジオで展開する新感覚の医療エンターテインメント番組。
ドクターGが誰にでも思い当たるような症状で、見逃しがちな難しい症例をひっさげてスタジオに登場。
実際にあった症例を再現ビデオで出題、全国から集結した選りすぐりの若き研修医たちがカンファレンス(症例検討会)形式で鑑別診断を行う。
台本なしの“ガチンコ”で病名を探る、リアル感、ドキュメント感いっぱいの展開にスタジオはヒートアップ。
医師たちの真剣勝負を通じて、「身体の不思議」や「医療の奥深さ」をご覧ください。
総合診療医とは・・・
専門化が進みすぎた医療界を抜本的に変革するために生まれた新しい医師像。

最近某所で話題になっていたので,今回初めてちゃんと見てみました。番組の眼目としては,一見して診断をつけがたい症例に対して病歴だけでどこまで診断に迫ることができるか,というあたりかと思います。推理小説でいえば安楽椅子探偵みたいな感じで,ある意味スーパードクターものの亜型かもしれません。

もちろん実際の診療では,検査どころか診察もしないまま最終診断を絞り込む状況というのは一般的ではありません。 また医師にとっては,大勢の軽症患者さんに混ざって受診される珍しい疾患を見つけることと,初めから珍しい疾患が提示されることが予想できるカンファレンスでの症例に対する検討とでは,構えかたがまったく異なることは分かっていますから,こういう番組も判じ物と割り切って楽しむことはできるでしょう。

ただこれは研修医向けの教育ビデオではなくあくまで一般向けの,しかもエンターテイメントを主体とした番組です。鵜呑みにして「問診だけで診断できないのはヤブだ」なんて仰るひとはさすがに稀でしょうけど,こういう極めて優秀な医師のしかもかなりクリアカットに解決したケースを基準にされてしまうと,現実と患者さん側の期待が相当に乖離することになるような気がします。心配しすぎですかね。

あまり批判めいたことばかりでは何なので,最終的に何らかの診断に至るまで仮説を立てては検証することを繰り返す,という過程を分かりやすく見せている点はいいと思います。医師の説明を聞いて「さっきと説明が違うのはおかしい」とか「なんでハッキリしたことを言ってくれないんだ」なんて不平を訴えるひとが少しでも減る…といいなあ。