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老人漂流社会

介護 報道


NHKスペシャル|終(つい)の住処(すみか)はどこに老人漂流社会

ささいなきっかけで漂流が始まり、自宅へ帰ることなく施設を転々とし続ける「老人漂流社会」に迫り、誰しもが他人事ではない老後の現実を描き出す。さらに国や自治体で始まった単身高齢者の受け皿作りについて検証する。その上で、高齢者が「尊厳」と「希望」を持って生きられる社会をどう実現できるのか、専門家の提言も交えて考えていく。

NHKといえば昨年5月にもう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~ - NHK クローズアップ現代のなかで病院を退院して在宅で療養せざるをえない高齢者を取りあげていましたが,今度は在宅どころか,住むところも見つからないという話です。ドキュメンタリーの部分に関してはNHK的脚色が加わっている可能性を考えないといけませんが,そのあたりを考慮に入れてもそれほど誇張しているわけでもなく,実際にこういうことがあってもおかしくはないとは思います。というか前々から,在宅在宅言うけれどそれを支える家族の介護力も介護のリソースも十分ではないのにどうするの,という指摘はあったわけですが。

識者の御意見としては,公営住宅を活用した低価格高齢者住宅を用意するとか,比較的元気なうちから最期まで過ごせる施設を作って高齢者が助け合う,ということらしいです。自助が無理で公助も増やせないから共助という発想になるんでしょうけど,個人的には,古い公営住宅って身体機能の低下したひとにはつらそうだな…とか,他の高齢者を介護できるくらい元気なひとが早々に施設に入るものなんだろうか…なんて考えてしまいます。かといってこれで解決するといった妙案がないのも確かですが,せめてもう少し介護財源を増やさないと厳しいような気がします。こんなことでは,経済政策で多少景気が良くなってもそう簡単には貯金を消費に回そうなんて気が起きないんじゃないでしょうか。