報道
メディアのフィルターなしで討論を視聴できるのは良い試みだと思います。各所で言及されていることですが,この件に関する扱い方を見る限り,従来のメディアにとっては脅威なんでしょうね。
権丈善一先生のサイトより引用。 僕はみていないけど、ある番組で、誰かが「年金記録問題は運用上の問題だから、年金制度論とは違う話」と言うと、司会者が、「そんなことを言われても分からない」となって、出演者もみんなが、「分からない分からない」とい…
医療事故:2歳児の静脈に空気注入 福島県立医大 - 毎日新聞 cache 会見した横山斉副病院長は医療ミスと認め、「原因を詳しく調べ、再発防止策を早急に検討したい」と陳謝した。 事故が起きてしまったことは当事者にとって不幸ですし,患者とそのご家族に対…
療養病床、削減進まず 医療機関の動き鈍く - 日経新聞 厚生労働省が医療費の抑制に向けて進めている「療養病床」の削減が難航している。2006年度の約35万床から12年度末に22万床まで減らす計画を掲げるが、今年になっても約33万床程度で高止まりしている。入…
現在厚労省で行われている第2回要介護認定の見直しに係る検証・検討会に関する報道が各紙に掲載されていますが,情報が断片的でどうもよく分かりません。今回の制度変更で最も問題とされたのは,調査員による聞き取り調査の結果から機械的に一次判定を算出…
自称「医療の読売」こと読売新聞医療情報部が取材したデータの数々をまとめた一冊です。数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)作者: 読売新聞医療情報部出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/19メディア: 新書購入: 5人 クリック: 107回この商品を含…
もはや報道される感染者数と実態が相当かけ離れているだろうことは推察されるところですが,報道の扱いも当初と比べると着実に小さくなってますね。インフルエンザの沈静化とインフルエンザ「騒動」の鎮静化は別物,ということなんでしょう。別に騒げばいい…
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)作者: 細野真宏出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2009/02/27メディア: 新書購入: 15人 クリック: 414回この商品を含むブログ (82件) を見る世界一わかりやすいと…
先日衆議院で臓器移植法案のうちA案が可決されました。折衷案のD案ではなく4つの案のなかでは最も先鋭的なA案が可決されたのは当方には意外でした。衆議院の中のひとにとっては「臓器移植によって命が救われる」というメッセージが最も社会に受け入れられる…
診療報酬、75歳以上「別建て」廃止へ 厚労省、2年で方針転換 - 日経新聞 医療費の膨張を抑えるため、2008年度に導入した後期高齢者医療制度の枠組みの一部がわずか2年で修正を迫られることになった。厚生労働省は75歳以上に限定して医療保険から病院などに…
新型インフルエンザ対策に関して,財務次官からは新たな予算措置は不要とのコメントが先日ありましたが,財務大臣としての見解はどうなのかというと,こんな具合です。 豚インフル対策「人と金惜しみなくつぎ込む」…与謝野財務相 - 読売新聞 与謝野財務・金…
厚労相「診察拒否は医師法違反」 新型インフルで - 東京新聞 舛添要一厚生労働相は6日、新型インフルエンザ発生国への渡航歴がないにもかかわらず、発熱などした人が病院で診察を断られたケースが相次いでいることについて「医師法違反だ。医者の社会的義務…
日本時間の本日深夜にphase5への引き上げが行われた模様です。 WHO: Statemant 2009 Swine influenza 29 April 2009 これはパンデミックに至る可能性が高まってきたことを意味しますから憂慮すべき状況には違いありません。ただ上の声明でもありますが,考え…
WHOでは前倒しでPhase4への警戒水準引き上げを決定したようです。声明の詳細については報道だけでなく,本家のサイトをあたる方がいいかもしれません。 WHO: Statemant 2009 Swine influenza 27 April 2009 The change to a higher phase of pandemic alert …
昨日あたりからだいぶ大きなニュースになっていて,こういうときはパニックにならず冷静さを保ちながら同時に最悪の状況を想定して体制を整えることが必要だと思いますが,多くのひとにとってそんなことは簡単ではないのもまた事実です。何よりまず正確な情…
記者日記:医師の説明 /埼玉 - 毎日新聞 「もう一度、一から説明しましょうか!」。医師は突然、声を荒らげた。昨年末、兄が大病をした。治療法の説明の場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。学会のガイドライン本(書店でも買える…
患者さんと医療者のあいだで死生観がどのように違うのかというアンケートが行われたとのことです。 がん患者、最後まで闘病81% 医師は19%とギャップ - 47news がん患者や医師らを対象にした死生観に関するアンケートで、望ましい死を迎えるために、が…
テレ朝、番組で紹介のブログ自作 誤解与えると陳謝 - 47news テレビ朝日が10日に放送した情報バラエティー番組で、「情報源」として紹介したインターネットのブログは、実際はスタッフが番組用に自作していたことが12日、分かった。同社は「ネット上に実…
2006年,京大病院で脳死肺移植を受けた患者さんが不幸にも亡くなった事例で,執刀医と麻酔科医が京都地検に送致されていましたが,このたび不起訴という結果になったようです。 元京大医師ら3人不起訴 脳死肺移植の女性死亡 - 47News 京都大病院で2006…
前回のエントリで取り上げたNHKの医療特番を録画しておいたので先ほど見てみました。タイトルは「医療再建」ですが,内容を要約すれば結局「医師の計画配置は可能か?」ということになるのでしょう。VTRの内容,提示されるデータ,司会者のコメントはすべてこ…
NHKスペシャル『医療再建』 - ステトスコープ・チェロ・電鍵 昨夜NHKで医療崩壊の特番があったようです。一応録画はしてまだ見てませんが,上記のエントリを拝見するだけでもう十分という気がしてきました。世論を誘導しようとする意図がまずあってそれに沿…
前回のエントリでツッコミを入れた「検討会の調査だと医学生の多くも、給与など条件が整えば地方での研修も構わないと回答している」の件が気になったのでソースを当たってみました。ありがたいことにうろうろドクターさんのところで厚労省サイト内の資料が…
久しぶりの報道ネタ。本日の産経新聞社説は要するに「僻地医療崩壊を何とかするためには医師に対して規制が必要」という主旨で,おそらく各所でツッコミが入ると思われますが,個人的に気になったのは次のくだりです。 見直し案は、地域偏在解消のため、病院…
権丈善一先生のHPに掲載されていた社会保障国民会(雇用年金分科会)での発言より引用。 勿凝学問190「地方を活性化する」とか「中産階級を生む」とかというのは意図的にやらないとできっこないんです(PDF) もうはっきり言って、「地方を活性化する」とか、「…
妊婦搬送7病院が拒否、出産後に死亡 東京 - 朝日新聞 こちらはすでにあちこちで取り上げられているし都知事へのツッコミも誰かがして下さるでしょうから当方が書くこともあまりないのですが,個人的にはとりあえず「都市部に偏在しているので地方へ強制配置…
ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)作者: 上杉隆出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07メディア: 新書購入: 10人 クリック: 308回この商品を含むブログ (165件) を見る 日本の報道機関,とくに新聞とNHKの実態を追及した一冊です。筆者のニューヨークタイム…
お盆休みということもあって(?)長文になってしまいました。 福島県立大野病院「事件」の地裁判決を前に,NPO「医療制度研究会」主催の研修会が開催され,産婦人科医師,報道制作者,弁護士の3氏がそれぞれ見解を述べられています。個人的に興味深いのは,こ…
マスメディアといえども営利企業に過ぎないのですが,少なくとも,事実を報道することが社会全体にとって利益となるという建前があって,他人を取材し,社会に伝えるという行為が認められているのだと理解しています。その建前すら崩れてしまえば,メディア…
あえて朝日新聞から引用。 番組改変訴訟、市民団体側の逆転敗訴確定 最高裁判決 - 朝日新聞 cache 取材を受けた側が番組内容に抱いた「期待と信頼」が裏切られた場合に、放送事業者や取材した制作会社が賠償責任を負うのかが争点だった。第一小法廷は、「編…
医療福祉チャンネルで放映された「黒岩祐治のメディカルリポート」という番組の動画を拝見しました。福島県立大野病院の産科医逮捕事件とそれを報じたメディアの功罪について討論するという趣旨で,ゲストが福島県立医大の佐藤章教授,東大の上昌広准教授,…