ようこそ北海道へ


北海道は確かに広くて気分はいいし食べ物はうまいし,いいところです。ただ実際に住むとなるとその広さ故にインフラが行き届いていなかったりします。医療もまたしかり。特に医療崩壊が顕在化してからは,いざ搬送となったときの受け入れ可能な医療施設へのアクセスは悪くなるばかりです。長年住んでいる方はそれなりに納得しているのかも知れませんが,定年退職したあとに過剰な思い入れを抱いて北海道に移住してくる方はその辺をどれだけ覚悟しているのか疑問に思います。m3で拾った共同通信社の記事より。

医師の移住促進を目指す 深刻な不足打開で道知事

 北海道の高橋はるみ知事は12日の記者会見で、道内の深刻な医師不足の状況を打開するため、全国からの医師の移住促進に取り組む考えを示した。

 北海道はこれまで、道外の団塊世代の移住促進に取り組んでいる。

 知事は「北海道は多くの日本人があこがれる場所で、医師でも同じ考えの人はいると思う。試しに滞在してもらい、可能なら診療活動をしてもらうといったこともある」と述べた。

道内,特に地方に医師が不足しているのは痛いほど分かりますが,道外からの移住を促進する前に道内の医師の労働条件をもうすこしましなものにした方がいいと思います。それともまさか,北海道に憧れて移住して来た医師は劣悪な条件でも喜んで働くと考えているんでしょうか。ちなみに当方は試しに15年滞在してみたのですが,結局地元に舞い戻ることになりました。観光であれば何度でも行きたいのですが。

  • 追記(4/13):TBとコメントを頂いたくらいふたーんさんのブログに関連報道のリンクと記事に関する詳細なコメントがあります。こちらからもリンクさせてもらいました。