奴隷世代医師から一言


中間管理職さんのブログ「勤務医開業つれづれ日記」いつもお世話になっております。7月12日のエントリからおそらく研修医らしき方のコメントを引用します。

他に妥協しまくり、医師の立場をさんざん悪くした挙げ句の果てに自分だけ逃散。
それが全学連〜平成1桁までの30年間に医師になった中堅医師達のやり方です。
昔こそギブアンドテイクだったのかも知れないが、今やそれは崩れています。
私たち後輩に一方的に苦労を押しつけるあなた達の世代には我慢なりません。

当方は槍玉に挙げられている対象年齢の最後の方に引っかかるのですが,確かに自分の少し下の世代から洗脳に染まらず権利をはっきり主張する声が出てきたようにも思います。自分自身は奴隷を経た口ですが,後輩に苦労を押しつけたと言われると複雑な心境。自分だけ逃散というのは確かにその通りなんですが。

現役奴隷の時でも,自分たちが苦労してきたんだからお前たちも同じ苦労を味わえと言わんばかりの精神論にはまったく同意できなかったし,指導する立場の時は後輩には不要な苦労をさせないように考えていたつもりだったのですが,実際にどう思われていたのかは正直よく分かりません。このコメント主に全面的に同意はできないのですが,まあ過渡期の研修医は我々とは違った種類の苦労があるのだろうなあと想像します。