日経新聞のアドバルーン記事


診療報酬、75歳以上「別建て」廃止へ 厚労省、2年で方針転換 - 日経新聞

医療費の膨張を抑えるため、2008年度に導入した後期高齢者医療制度の枠組みの一部がわずか2年で修正を迫られることになった。厚生労働省は75歳以上に限定して医療保険から病院などに支払う特別な診療報酬を10年度にも廃止する検討に入った。診察回数などに関係なく毎月一定額に抑える仕組みが柱だったが、医療機関の利用が増えなかった。廃止しても患者本人の負担は大きく変わらない。一方で、医療費の抑制策の練り直しが必要になりそうだ。
10年4月の診療報酬改定を念頭に、中央社会保険医療協議会中医協厚労相の諮問機関)で夏にも廃止に向けた議論に着手する。

パッと見だと制度の根幹が変わるような印象も受けなくもない見出しですが,よく読むと「75歳以上に限定して医療保険から病院などに支払う特別な診療報酬」を廃止するというだけの話で,たぶん後期高齢者診療料のことでしょう。導入当初は月に何回受診しても定額とか盛んにメディアで煽られてましたが,「廃止しても患者本人の負担は大きく変わらない」と言うのであれば,あれは何だったんでしょうね。

まあ情報元が厚労省のどこなのかよく分からないし,来年度診療報酬改定の議論が始まる頃だし,なんといっても日経新聞のベタ記事だし,いつものアドバルーン記事じゃないかと推察します。そういえば衆議院選挙を控えた時期でもありますね。それにしても「医療費の抑制策の練り直しが必要になりそうだ」というのは一体どなたの見解なんでしょうか。