真夏のインフルエンザ


当地域でもとうとう新型インフルエンザが発生。ちょうどそのあとに厚労省の通達で個別報告が中止されて集団サーベイランスに切り替えられました。こんな片田舎にも出るくらいなので,すでに全国津々浦々まで蔓延しているということなんでしょうし,まあ妥当なところだと思います。


当院にはまだそれらしき患者さんは受診されていないですが,「新型インフルエンザのワクチンを注射してくれ」という問い合わせが早速ありました。ワクチン製造開始という報道を見たからとのことでしたが,入荷どころか発注の目処も立っていないのでどうしようもありません。今後ワクチンに関しては右往左往させられそうな予感で今から頭が痛いところです。


当初「夏になれば勢いが落ちるだろう」という話もありましたが,これまでのところ発生数自体は増えているようです。もっとも南半球の状況を見る限り,これが冬だったらもっと急激に広まったとも考えられますが。そういえば「夏休みになったら勢いが落ちる」という見解が新聞に載っていましたが,学校は休みでもその代わり旅行やレジャーで人混みには出かける訳ですから,それはちょっと楽観的すぎるような気が。