診療報酬と自己負担


診療報酬改定答申案が公表されて各紙で報じられています。入院費への配分を増やしたため患者の自己負担も増えることになる,という書き方の記事が多いようですが,「入院に関する診療報酬を増やしたことで勤務医の待遇改善につながる」という言い分に関してほとんど無批判なのはどんなものなんでしょうか。勤務時間の管理についてはほとんどザルになってしまったようですが…。

自己負担に関していえば,もとはといえば10年ほど前から応益負担が進められた背景があるわけで,そこをスルーしてただ負担増というのでは患者さんと病院のあいだが分断されるだけじゃないでしょうか。

どうでもいいことですが,診療報酬が増えたので負担増というからには,診療所の再診料が減って負担も下がるとなるはずですが,なぜか「診療所の報酬減は小幅にとどまる」なんですよね。不思議ですねー。