規制緩和と社会保障


昼休みにふと思いついたことですが…

国際的に比較すると,日本の経済に対する政府の財政規模は小さい,ということらしいです。一方で政府による規制が厳しい国であることもしばしば指摘されます。これらを前提にして乱暴にまとめると日本の場合「口は出すけど金は出さない」政府であるということになるでしょう。

こうした現状に対して,規制緩和を主張するひとたちは「口を出す」のがけしからんと言い,社会保障を重視する立場からは「金を出さない」ことを批判するわけです。そう考えると政治的には対立するこの両者も,あくまで理屈の上では必ずしも矛盾するわけではないような気がします。

規制緩和派のひとが言うように,政府が金を出したところには必ず規制が発生する,というのがシステムの設計や運用ではどうにもならない,決して動かせない絶対条件ということなら相入れないのも仕方ないとは思いますけど,本当にそうなのか個人的にいまひとつ解せないところですがどうなんでしょうか。