在宅療養支援「病院」の謎


「在宅療養支援病院」の要件が決定 - キャリアブレイン 2007/12/14

 在宅医療を行う病院を診療報酬上で高く評価する「在宅療養支援病院」(仮称)について厚生労働省は12月14日、医療機関がない地域(無医地区)を調査する基準を参考に設定した要件を中央社会保険医療協議会中医協)基本問題小委員会(会長=土田武史・早稲田大商学部教授)に提示し、大筋で了承された。前回の会合で議論になった在宅療養支援病院の要件は、「その病院を中心とした半径4キロ以内に診療所がなく、在宅医療を病院が行わざるをえない病院」という厳しい内容に決定したが、「在宅医療は診療所で、病院は後方支援」という方針で在宅医療は進むのだろうか。

入院→在宅を誘導するために「在宅時医学総合管理料」というハシゴを用意したのに思ったほど登る開業医がいなかったので,しかたなく病院もそのハシゴを利用していいことにする,ということのようです。何だかもう,何をやりたいのかよく分からないことになってますね。半径4キロか5キロかいうことでせめぎ合うような議論は不毛としか思えません。

開業医がハシゴを登らないのは365日24時間体制の縛りがきついことや,そもそもハシゴが外されることが見え見えであるのもあるんでしょうけど,聞いてみると実際には患者さんへの負担がかなり増えてしまうことも要因となっているようです。以前から情熱のある開業医なら必要があればハシゴがあろうがなかろうが時間外でも対応していたわけで,そういう場合ハシゴがかえって障害になることもあるんでしょう。