PLAN75

話題になっていた映画「PLAN75」がアマプラで配信されていたので観てみました。

PLAN75というのが何なのかははっきり説明されませんが、劇中のテレビや会話から公的な安楽死のシステムであることが示唆されます。システムが導入された経緯はちょっと強引でしたが、細部の描写は至るところで実際に国が運営したらこんな感じになるんだろうなというリアリティがありました。劇的な展開もなく非日常の中の日常が淡々と過ぎていく演出で、登場人物の葛藤を暗示したり、終盤でちょっとした事件はありますが、それでも何も変わることなく過ぎるのだろうな…と思わせます。実際こういう世の中になるわけではないと信じたいですが、皆が悪意なくよかれと思っていた結果としてなんとなく嫌な方向に進んでいる感じはなんとなく実感できるのですよね。