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地雷センサーの感度と指向性


ここ最近,胸痛のない急性心筋梗塞の患者さんが続けて来院。基幹病院に紹介後,何とか経過順調という情報を聞いて少し安心しました。当院のような零細の一般内科開業医の場合,自覚症状が強く重症感のある患者さんというのはあまり受診されないので当然のように全体的な重症度は下がることになります。ただし,自覚症状が軽いのに重大な疾患を抱えているというケース,いわゆる「地雷」を抱えた方も一定の割合でいらっしゃいますから,全体の重症度に合わせてあまりセンサーの感度を下げると,思い切り「地雷」を踏んでしまいかねず油断はできません。


コストと検査体制を考えると救急外来にいるときのような念のための検査も限られます。結局のところは,センサーの感度を下げすぎず,かつ指向性を微妙に変えていく必要はあるというのが最近の実感です。まあ,2級医師には2級医師なりの器量が求められているとも言えるのかも知れません。もちろん当方の診断能力を客観的に評価すれば,当方の見逃した「地雷」が知らないあいだに別の医療機関で発見,処理されている可能性の方が高いわけで,あまり偉そうなことは言えませんが…。