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謹賀新年

blog

あけましておめでとうございます。

 

昨年中は更新結局せず終いでした。考えてみると,今までこのブログを続けていたのは当方自身が日々考えていることや思いついたことを記録として残しておく手段としての面が大きかったのですが,それに関してはTwitterのほうがずっと手軽なんですよね。ただこの一年に当方がどんなことを考えていたのか振り返る,ということになると一覧性が悪いせいもあってよく分からないのも確かです。そう考えると,年に数回くらいは考えをまとめてエントリをあげておいたほうがいいのではないかという気もしてきました。

 

というわけで本年の目標は「なるべく3か月以上あけずに更新すること」にします。なぜ3か月かというと,はてなブログはそれ以上あけるとトップページに広告が入ってしまうようになっているからなのですが。

 

というわけで本年も当ブログをよろしくお願いします。

2015年のまとめ

日常 blog

更新も年数回となってしまった当ブログですが,恒例なので年末エントリをあげておきます。本業は相変わらずバタバタしていますが,有難いことに当ブログとともに8年目を迎えなんとか潰れずにいます。医療政策的には高齢社会の節目となる2025年まであと10年ということで地方自治体レベルでもいろいろなプロジェクトやら委員会やらが立ち上がっていて,在宅医療に関わっている当院も否応なくそのビッグウエーブに飲み込まれつつあるといったところでしょうか。

2025年へのカウントダウン―地域医療構想・地域包括ケアはこうなる!

2025年へのカウントダウン―地域医療構想・地域包括ケアはこうなる!

 

  

医療ブログ的には,数年来の議論の末に医療事故調がいよいよ動き出した特筆すべき年ということになるんでしょうけど,実際には拍子抜けするくらい話題になりませんでした。本来公正な医療事故調査に必要だったはずの第三者機関の議論が期待していなかった方向に進んでしまい,関心が失われたということになるのかもしれません。当方も結局1回だけエントリに取り上げるだけで終わってしまいました。

 

今年の一冊 

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

 

 不況時に国が公共部門に対する支出を削減することで多くの命が失われ,結果として景気の足も引っ張ることになるという主旨で,言われたら当たり前のようですが実際にこれまでそうした経済政策が何度となく実行に移されてきたことが実例とともに挙げられています。歴史的にも話としては別に目新しいものではないようですが,だとすればなぜ分かっているのにそうした過ちを繰り返すのかというあたりを考えたほうがいいのかもしれません。ちなみに日本はこの中に具体的には取り上げられていませんが,サブプライム不況後の国際比較では公共部門への支出を増やすことで景気回復が早かったグループに分類されています。その多くは社会保障費でしょうから,その増大を単なる懸念材料とだけ捉えるのは一面的ではないかと個人的には思うのですがどうなんでしょうか。

 

今年の一本

キングスマン(字幕版)

キングスマン(字幕版)

  • マシュー・ヴォーン
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥2000

 007シリーズをはじめスパイ映画がシリアス路線に走る風潮の中でかつての荒唐無稽なスパイ活劇へのリスペクトをこめた作品です。元ネタを知っていれば楽しめる仕掛けがあり残念ながら当方は勉強不足でよく分からないところもありましたが,それでも十分楽しめました。今年はマッドマックススターウォーズエピソード7といった話題作もありますが「見ていて楽しい」の一点でこれを挙げます。

 

というわけで今年の更新はこれで終了です。来年も同じような調子になるとは思いますが,出来るだけ頑張って更新したいと思います。一年間ありがとうございました。

医療事故調査制度は始まったけれど

医療と司法

医療事故調査制度スタート「予期せぬ死亡」対象 - 47news(魚拓)

医療の安全確保を目的とした医療事故調査制度が始動。「診療に関連した予期せぬ死亡事案」が対象とされ、記録などに基づいて判断する医療機関の管理者の対応が問われる。制度の柱となる「院内調査」に関しては、原則とされる外部委員の選定で戸惑いも。費用や人員の確保など現場には制度運用への不安が渦巻いている。

 当ブログでも医療事故調については当初より取り上げていましたので一応区切りとしてエントリをあげておきます。当初の厚労省大綱案の全例届け出方式から院内調査優先という点はまだ現実味がありますが,システムエラーの原因を分析するという目的のために当事者個人にペナルティが科されないようにするという重要な点は厚労省の管轄内ではどうしようもないことは初めから判っていました。なかばあきらめの心境で,最後の2年くらいは議論に対する関心が薄れていたのが正直なところです。確かに社会の「自浄機能がない」という批判には応えるかたちなのでしょうけど,実際に利用した当事者にとって有意義な制度になるかどうかは疑問です。年間300人を見込むと仰っていますが,モデル事業の実績を考えるとそこまで処理能力があるようには思えません。もっとも患者さんと医療機関の不信をかえって深めるような調査であれば,あまり稼働しないほうがまだマシなのかもしれませんが。

関連エントリ

医療事故調再び - Dr.Poohの日記

多面的な「真実」に判断を下すことの困難さに加えて,そもそも現実に発生する事案に対して適正に審判を行うだけの人員と時間が圧倒的に不足するという実務的な問題も容易に想定されるわけで,患者側にとっても医療側にとっても期待に応えるものにはならないのでは,というのは個人的にはもっともな懸念だと思います。