日本医師会の大罪


周産期医療の崩壊をくい止める会 - 小松秀樹医師より

 開業医と勤務医の大同団結を説く声をよく聞く。従来、その立場をとってきた友人が、今回の日本医師会の行動をみて、医師会に期待することの限界を感じたと連絡してきた。そもそも、勤務医が医師会の第二身分に据え置かれるような形が続く限り、人間の性質上、勤務医が本気で医師会と協調することはありえない。勤務医の組織ができて初めて、協調の基盤ができる。今では医師会の理不尽なルールそのものが、医師会の正当性を阻害し、開業医の利益を損ねている。


「開業医と勤務医の大同団結」を阻害している点でも日本医師会の罪は深いと思います。


医師会も最近は開業医向けにグランドデザインとか冊子をいろいろ配布して頑張っているところをアピールしているようですが,医師会しか情報源のないようなひとでない限り,現場の医師が適正に医療を行う環境を守り,その結果として国民が医療を適正に受けるため能力も意志も持っていないことは理解しているように思います。


このままでは勤務医が脱退するのもやむを得ないでしょう。開業医だって何のために入会しているのか分からない状態ですから...。まあ医師会の開業医も高年齢化していますから,新規開業が医師会に入会しないような流れになれば(もうなっているかも知れませんが),確実に衰退への道を歩んでいくのでしょうけど。