電子化は困難


最近キャリアブレインの記事ばかり拾っている気がしますが…。


処方せんの電子化、現状は困難 - キャリアブレイン 2008/02/08

薬局と医療機関の間の情報共有の効率化などを進めるため、処方せんの電子化について検討してきた厚生労働省の「医療情報ネットワーク基盤検討会」(座長=大山永昭東京工業大学情報工学研究施設教授)は2月7日、現状で処方せんを電子化することは困難との考えを示した作業部会の報告書案を了承した。政府のIT戦略本部による提案を受けて検討を進めてきたが、患者の薬局へのフリーアクセスを阻害することなどが問題とした。ただ、これらの課題は今後解決できるとした上で、実現に向けた検討を求めている。厚労省は年度内にIT戦略本部に報告書を提出する。

厚生労働省の中のひとでも,出来ないことは出来ないと言えるんですね。出来ないことに屁理屈をつけてごり押しするのは現場にとって迷惑以外の何物でもありません。

処方せんを読み取れるシステムを設置していなければ調剤ができないため、各薬局のシステムの導入状況によっては患者のフリーアクセスを阻害する可能性があることなどから、現時点での導入は難しいとの見方を示している。

それはそうです。いくら電子化したところで末端の薬局にわざわざ新たな設備投資を負担して頂くのは困難でしょうから,患者側も強く望んでいるわけでもないIT化を強引に推進するなんて現実的ではありません。当然の如く計画は再度検討するという結論となるのは,まったく道理にかなった話です。


というわけで,厚生労働省におかれましては,医療機関にわざわざ新たな設備投資を負担させたうえ,患者側も強く望んでいるわけでもないIT化を強引に推進するレセプトオンライン義務化計画は即刻取り下げて頂きたいと存じます。

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