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災害時の情報伝達

地域医師会で被災地での医療支援から帰って来た先生方の報告会を聴きに行きました。やはり物資が不十分な状況な中では相当な苦労もあったようですが,現地でのコーディネートが機能していたので人員の配置は比較的スムーズだったとのことでした。このあたりは,やはり平時からの備えが有効に活用されたといえるのかもしれません。

地震津波そのものの被害から免れても,物資とライフラインが途絶すると医療機関にとっては大きな支障になります。また今回は,停電に伴い通信手段も途絶えてしまったことが被災直後から問題となったようです。災害拠点病院であっても衛星電話を備えていないというのは,個人的には意外でした。

阪神淡路の震災を教訓として広域災害救急医療情報センター(EMIS)が全国に設置されましたが,今回最も情報を必要とする宮城・福島ではほとんど役に立たなかったのが実際のところらしく,どうも緊急時の情報伝達手段がインターネット経由で行われることを想定していた,というのがネックだったようです(下図はEMISサイトより引用)。

今回の震災直後に,電話は通じないがtwitterなどのソーシャルメディアのみ連絡可能という状況はあったようですが,おそらく被害の程度問題で,アクセスポイントも使えない状況ではインターネットも通信手段になりません。まあ事後になってしまえば当たり前なんでしょうけど,システムを立ち上げるときにはそこまで想定していなかったというのも不思議といえば不思議な気がします。

当方も偉そうに書いてますが,正直ここまで物流も通信も広範囲に途絶するという状況を具体的に想像できていたわけではありません。おそらく多くのひとにとってもそうだったのでしょう。例えば自分の住んでいる地域で物流や通信が途絶したときを想定して対応を考え直す必要があることを実感しました。