震災と社会保障改革

民主党内で社会保障改革について昨年来議論が続いています。結局のところは必要な財源をどのように調達するのかが争点になるのでしょうけど,ただでさえ議論の着地点を探すのが難しいのに,震災による経済的損失を無視するわけにはいきませんから,ますます難儀なことになっているのは想像できます。いまさらながら政権交代後に失われた時間が惜しまれますが,いずれにしても,震災後の復興をいかに乗り越えるかどうかによって将来社会保障に振り向けられる財源も違ってくるのでしょうし,当面は経済的影響を最小限にするための努力が優先されるべきなのかもしれません。個人的には,有事に乗じて「改革」がなされることはあまり望ましくないと思っているのですが,現実には外的変化がないと現状を維持したがる社会一般の傾向もあるわけで,なかなか難しいところです。